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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 38

ジョンも呆れてモノが言えない……まあ今の兵士は戦後任官された奴も多く“ジョシュア”を皮切りに末期の地獄を見たあの三人から見ればガルナハン基地陥落はマシに見える。
「さて、何処に行けばいいですかねぇ……指揮官殿」
「まあ牢屋でゆっくり考えるか?」
この四人は牢屋に放り込まれたが一夜開けると解放された……それと同時にミネルバ追撃指令が来た、とりあえずの命令で適当に追跡したのちに後はファントムペインが対処する。
「あの如何わしい連中に手を貸すんですか!!!」
「命令さ……指揮官があの方かもしれない……フレイも世話になった手前、少しばかり恩を返したほうが後々良くなることもある」
「……本当にやるんですか?」
「ガルナハンでの調査終えた後にやろうとしていたからな……なに、追跡すればいいだけの話だ」
本当に面倒臭い家で産まれてしまったなと思う、ジョンはアルスター一族の一人であるが生立ち上一族からは歓迎されてなく、幼少期からある地質学者夫婦の元で過ごす事が多かった。自然と地質学に傾倒する事になるが優秀過ぎる頭脳故に軍の道も歩むことになる。
察しが良く、MS開発にもお呼びがかかり色々と協力……そんな中オーブに留学していたフレイが最新の戦艦アークエンジェルに収容され野戦任官する運びになり一族の長は慌てふためき、ジョンはジョシュアでフレイと会う筈であったのだがザフトが猛攻を仕掛けた……サイプロンクスを作動した事に覚悟は決めたがザフトのエースパイロットが浚っておりドミニオンで保護、安心したのも束の間、今度はアズラエルの暴走でフレイが銃弾を受け重傷を負う……一族の長も遂には病院送りになるも、偶然にもフレイもその病院に搬送、ここで彼女がコーディネイターと言う事実が明るみになり、全員で話し合ってフレイはユーラシア連邦に移住を選択した。そして若手男性の多くが軍の士官へと道を歩み始め、ジョンは既に士官としてはある程度の地位を固めるも本業は地質学である。基地周辺の地質を調べリスクをデータ化したが危ないと感じていたのはガルナハンである。

近い将来にザフトが攻略する前に盤石な体制を求めるも現場の危機感は無かった、ジョンもインパルスガンダムの存在は映像で知っており分離飛行形態で谷か洞窟内の飛行が出来ると踏んだ……そこで洞窟の有無と破壊作業を何度も具申もするも放置、ミネルバが目の前にして漸くジョンの言葉を意味を知った上層部は許可を出すも間に合わずガルナハンは陥落、多数のMIAになっているが大抵は武装組織に捕まっているので身代金の支払いで済めば御の字、映画の主人公の様に脱出できれば英雄に仕立てる……まあここら辺は本国の参謀部にお任せである。何分プラント核攻撃の際にはアルスター一族からもMIAが出ており多くが志願、核弾頭を満載した輸送船団の護衛か作業時にザフトの新兵器が発動し核弾頭が急速同時多発反応を起こし爆発……遺体すら残らない状況だ、一人MSパイロットだった奴は発見されるも高濃度放射線により死亡、月面にて複数回の遺体の洗浄で如何にか地上にある教会に埋葬出来た。鉛にコーティングされた棺になったが。
「あ〜面倒だ」
追撃するにも母船ではなく航空機での……本当に参謀部は使い物にならないようだ。


否、あの組織が……デュランダル議長が知らない筈もない、タイミングよく世間に知らしめれば……大西洋連邦が瓦解する可能性もあるのだ。

数日後、ガルナハンの情勢が落ち着き始めた。
「ナタル、彼らを頼む……」
「はい、アズハ代表……」
ドミニオンはアキダリアを本国までのエスコートする為に出港を迎えた。アグニスらはスカンジナビア王国首相との会談を終えており手応えは感じた。レアメタルの確保が滲み出たが……。
「アグニス、この先もブルーコスモス思想に染まった連合軍が出てくる……その時は例えオーブの民でも刃を向けても文句は言えない」
「はい」
「ありがとうございます、模擬戦の相手に」
「お気になさらずも……ディアゴには良い薬になったようで……」
マユは苦笑するが本当にオーストレールコロニーの特殊性を説明したのがディアゴ.ローウェルである。
滞在中の事だ。彼が乗るMS“MBFーJG73MJ マーズジャッケット”、この機体はシリビアンアストレイにロウが制作したマーズジャッケットを装備した機体である。実はユニウスセブン破砕作戦時にシホが乗るザクのカメラに記録され、ミリィが接触……ターミナルを介してキラ達も把握はしていた。試作機に乗る事もあったイザークもディアッカさえも“心当たりはない”……その後エリカが信頼に置けるジャンク屋から“火星用装備したレッドフレームが盗まれた”と通信が来た、その後はシリビアンアストレイを調達して今に至る……その騒ぎを起こしたのがディアゴだ。しかも彼はセトナの護衛と言うのが遺伝子レベルで組み込まれていると言う……本当に融通が利かないらしい。
「セトナ様はダイジョウブナンデスカ?彼に?」
マユの言葉にディアゴが絡んで来た、マユも気が荒い一面もあり……キラとカガリが見た時にはMSの模擬戦が止められない状況になる。そこに国王陛下が気前よく演習場を手配したのである。

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