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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 4

イザークをよく知っている人物がディアッカしかいないのだ。
「広報を締め上げても無駄だろう、アカデミーの方から探っていくか」
「よっ!隊長は辛いねぇ」
「アスランの方がもっと辛いさ、ここに居ればザフト復帰所か最高評議会まで祭り上げられる……非業の死を遂げた父親の遺児としてな」
イザークの言葉にディアッカは黙る。
「ガンダムタイプの方を申請しておくか?」
「冗談、今はこの機体で満足するよ」
二人は其々の専用機を見上げた。
“ZGMFー1000 ザクウォーリァ”と“ZGMFー1001 ザクファントム”……ザフトが開発したニュー視れミアムシリーズの第一弾であり前の大戦で使用された主力機種“ZGMFー1017 ジン”に変わる主力機である。共に共通しているのが“ウィザートシステム”と呼ばれる換装装備対応機種だ、イザークとディアッカは換装装備のMS有効性は前の戦争で嫌になる程納得しているので割り不安は無い。噂通りユニウス条約にMS保有台数制限を各国に設ける方向で協議している事を示しているのだ。今の段階では新兵や前の大戦経験しているパイロットに支給されている。ガンダムタイプは“象徴”の意味合いが強いので少々傷物である自分らにはもったいない訳だ。最もヘリオポリス崩壊事件当時可也の数のジンが戦失されたがジャンク屋組合がリビルトして作業用になったり、海賊や傭兵が使っているケースも珍しくない。ザクが出てきたことによりジンは今後は作業用や後方支援に回される可能性は無いと思う……。
「じゃ、今日も特訓相手ですか?」
「ーああ、アカデミーにも顔を出したいからなー」
二人は其々の機体に乗り込む……。
問題は少々あるが先の戦争を切り抜けた猛者であるのは事実だ、こうして後進の指導にも良く駆り出される……。
「ーシン.アスカか……ー」
ディアッカは無線から聞こえたイザークの呟きに真剣な目付きになる、現在プラント最高評議会議長となっているギルバート.デュランダルが遺伝子の研究者である事に二人は何か引っかかっていた。それはクルーゼ隊長の事だ……過去ははっきりとしてなかったのだ。
だが、ディアッカは思いもよらずクルーゼの過去をほんの少し知る事になる。メンデルの一件にてキラとムウ.ラ.フラガと因縁があり、ディアッカですら言葉を失う程の衝撃を受けた……そのクルーゼはヤキンの宇宙に散った、キラの手により……。
「なあ、イザーク……シン.アスカにキラやアスランの様な能力があるとしたら……」
「ー……ー」
ディアッカは無口になったイザークを見て思う、やはり考える事は一緒だ。



「お兄さんの事ですが何かしらの洗脳を受けている可能性もあります」
「……」
「それが分かってもマユはこの手を血に染める覚悟があるのか……ミナ様も気に入る訳だ」
バルトフェルトは頷くマユを見るラクスを見て呆れる……。
ラクスもまた、父親がプラント最高評議会議長を務めていたが在任中に暗殺された……その黒幕は不明だがパトリック・ザラとも言われている。その息子がアスラン.ザラでラクスの婚約者、政略結婚の意味合いが強いので関係に関しては“同志”と言った方が適切だろう。
「兄はオーブに刃を向けます、例え洗脳されてないとしても……せめてその時は私がこの手で両親の元に送り出します」
「……私の亡き父はプラント最高評議会議長を務めていた最中にこの世を去りました。しかし未だに支持者は多くいます。彼らの情報網で探りを入れますが……ロンド家の一員ならお分かりですね」
「はい……危険が伴う」

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