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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 3

アズラエルの方は表向きは自殺であるが事実はこうだ、ドミニオンにM1Aアストレイで単身殴り込みをかけたエースパイロットが居る。オーブ軍士官バリー.ホーであり元格闘家でありM1Aアストレイでも徒手格闘技をしたいた猛者だ。バッテリーが尽きたので敵艦に強硬着艦し降りた所で徒手格闘をしたのである……無茶に思えるがドミニオンの乗務員には若手士官や兵士が多く格闘センスが高いバリーの前では無理であり、無重力状態と言う特殊な環境下での銃撃戦にはコツが居る、これはマリューにも分かる知識だ。艦橋に踏み込んだ際にはアズラエルが銃口をドミニオン艦長に向け発砲し艦長を庇う形でザフトの士官服を着た少女が被弾、バリーは直ぐにアズラエルの背後に回り込み首を圧し折った。マリューらがこの事を知ったのは最近であり、ドミニオンは戦後太平洋連邦がユーラシア連邦に無償譲渡されドミニオン初代艦長もユーラシア連邦に移住した……ジョシュアの一件を初めとする太平洋連邦の横暴は戦後地球連合を維持するのに難しくMS開発も黙認している。
「マリューさん、作業……」
背後から声がしたのでマユは振り向く、そこにいたのは兄よりも数個年齢が上の男性で作業服を着ておりプログラム作業用PDAが入ったバックを担いでいた。
「紹介するわ。アークエンジェル隊にMSパイロットとして着任したマユ.アスカ准尉……」
「マユ.アスカ准尉です」
「キラ.ヤマト准将、あっ……これには少し理由が」
キラの実の妹がアズハ家の当主なので公式の場にて統率するとなるとこれ位の階級が妥当だ、マユは驚くも最も合理的な人事とも言える。
「アスカ准尉、君はあの時に……」
キラはPDAを操作しあの場所の地図を出す、両親と兄を奪ったあの地名……マユは頷くと言う。
「ヤマト准将、私はMS操縦訓練を受けてある時同じ状況でシュミレーションしました……とても無理です。そして戦闘していたMS三機の最後も報告書で知りました」
キラの険しい表情を察したマユの言葉にマリューも痛い程分かる。
「兄はザフトのエースとして銃口を向けます……その時は私がコクピットを潰します、オーブを捨てた罪として……」
「「!!!」」
「……准尉、それは止めておけ。シン.アスカに関しては色々と腑に落ちない所が多過ぎる。ディアッカかイザークに探り入れる様に言ってみるか?」
バルトフェルトは自分が炒れたコーヒーを零しそうになる。あの二人なら親が最高評議会議員を務めた事もある……。
新人赤服に接しても不自然ではない。ターミナルを介して頼むことになるが……。



「南国に居る彪の親分からだ、やはり“シン.アスカの妹は生存していた”と……ヤバいぞ“砂漠の虎”と“ヤキンドゥーエのエース”の一人が育てるからなぁ」
緑服の一般兵服装を着た褐色の少年は苦笑し背後に居る白服士官服を着た少年に話しかけた。プラントのある軍物資用ファクトリー内で騒がしいが十分に会話できる。
「ディアッカぁ、お前なぁ」
「イザーク、隊長を務めるのなら外の情報網を持つのも重要だぜ。クルーゼ隊長から学んだ事だろ」
「……で、シン.アスカの事を不自然にならない程度に探れって言う事かぁ」
イザークは一般士官降格されたディアッカに振り向くと困っている表情だ。
「黒幕が議長と言う線もあるからな、ザフトに戻らずオーブで暮らしたほうがよかったかなぁ」
この二人は先の大戦ではクルーゼ隊としてGAT−X四機を強奪した上にヘリオポリス崩壊をきっかけを作りアークエンジェル追撃をしたエースだ。一時ザフトを離反するも今の議長の計らいによりイザークは不問、ディアッカはアークエンジェルに居た事もあったが戦後の人材不足により降格処分に留まった……イザークの暴走を止められる人材が限られていたのが事実である。ディアッカとしては選択を間違えた感もあるが後輩らにイザークは民間人が乗ったシャトルを射撃した事がある、あの時は非常に混乱しており連合からヘリオポリスにて保護した民間人を地球に降下させる通達を出したがクルーゼ隊に通達が行く前にイザークがトリガーを推したのである。民間人を載せたのが軍用シャトルであった事も要因になった……結局は不幸な事故として片づけられたが二度と起こしたくない事は確かである。

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