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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 28

傍にあった敵MSをそのままデュエルアレックスは掴みスラスター全開で地上に出た。他の敵MSがデュエルアレックスに集中砲弾を浴びせた。
「!!!」
装甲が破損しパージを選択、マユは思う……機体コンセプト的に水中/水上MSは手持ち武器を持つ事は無く格闘戦が強い。敵MSが襲い掛かろうとスラスターから光が灯った瞬間空から鮮やかなビームが敵MSの手足を貫通した。敵MSらは見た、それはヤキンの悪夢とも言われ、一際異彩を放ち強さを見せたガンダム、“ZGMFーX10A フリーダム”である。戦後行方知らずであったのだ、つい先ほどまでは……。
「准将、後はお願いします」
マユは安堵した声になる。

その後はキラの独壇場になりマユが乗るデュエルアレックスを護る様に地上に降りビームサーベルと各種ビーム兵装により無力化……マユもフリーダムのシュミレーターマシンで動かした事があるのだが機体の起動性とビーム兵装操作で扱いきれなかった。それをキラは敵MSを無力化している、それはコクピット直撃を避けているのだ……。
「ーそこまでだ!!!!!マルキオ導師の住まいと知っての狼藉か?我の名はロンド.ミナ.サハク……投降するなら貴様らの身の安全は保障する!ー」
逃げ出した敵MSはミラージュコロイドで接近したアストレイゴールドフレーム天ミナにある背後パーツ“マガノイククタチ”に掴みバッテリーを放電された。その途端爆発した。ミナも想定していたが余程生存が知られると自身にも危険が及ぶ身の上だった事は確定した。
「ー自爆したか……マユ、ヤマト准将、他のみなは?ー」
「無事です」
そこに最寄りのオーブ軍基地からMSが来た。




「マルキオ導師、この度は申し訳ない。サハク家の当主として今回の不届き者の黒幕は必ず突き止め法の下で裁く事を約束します」
マルキオ導師は首を横に振る、盲目の聖人としての仕草でもある。
「機体の残骸を見る限りはザフト製、ただしこれを強奪したか設計図データをクラッキングされていたなら主犯は連合か氏族の私兵か……」
マリューは呆れたように自爆してしまった未確認MSを見上げて言う。マユは祈りを捧げ終えた……。
「ミナ様は知っていたんですか?」
「想定はしていた、カガリの結婚式に水を差すのなら導師の暗殺が手頃だろう、だが嫁ぎ先は親連合派の筆頭セイラン家だ。さて准将、アスラン.ザラが居ないが大丈夫か?」
「はい、バルトフェルト隊長とアスカ准尉が居れば……」
ミナは頷くと言う。
「じゃじゃ馬の世話を頼む、国政は私が調整する」
キラは敬礼する。数時間後マルキオ導師に提供されていた住居襲撃が公表された、MSによる戦闘は未確認とされた上で……正体不明のMSはモルゲンレーテ社本社工廠制限エリアに搬入され、後に“UMF/SSOー03 アッシュ”と言うザフトの新型水中/水上MSであったことが判明する、まあプラントはこの機体を製造した覚えがないと公式見解を示した。

数時間後、アークエンジェルは招集した乗務員を載せて出航……艦橋クルーは今朝の襲撃を知って驚いた。まあその原因は艦橋クルーであるチャンドラの背後にいるラクスである事は察しが付く。
「じゃあ迎えに行ってくる」
「ーはいー」
カガリの結婚式は生中継だ、まあ当然と言えば当然だが……フリーダムを見送ったマユはストライクルージュadvancedを起動させる、砲撃戦になるのでライトニングストライカーだ。


カガリとセイラン家次期当主ユウナ・ロマ・セイランが神父の前で夫婦の誓いを使用した瞬間、フリーダムが出現しカガリをひょいと持ち上げて上昇……式に出席していたミナはその場にいた軍士官に叫ぶ。
「我の愛機を遠隔操作して出撃させる!!!!貴官は氏族と出席者の身の安全を図れ!」
「ハッ!!」
ミナが動いたのは滞在しているマーシャンの使節団リーダーが余りにも熱過ぎる、そしてあの機体には少々物騒な仕掛けがあり知っているのかどうかも不明だ、仮に撃墜されたら地球圏が混沌になりかねない……ミナとしては現状維持した方がオーブにも各陣営にも利益になる。まだ戦争の傷は癒えてない。
「−ミナ様、マーシャンの使節代表がMS使用許可を求めてますー」
「ムラサメ二機随伴」
通信機で指示を出すと彼女の愛機が着地し膝をつく。

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