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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 27

それはカガリが正式にセイラン家次期当主の元に嫁入りする事が発表され、キラの元にミナからの命令書が使者により届けられた……カガリを乳児の時から侍女をしているマーナから預かった荷物も詰め込む。
「マーナさんはマルキオ導師の元に、安全はミナ様が保証してます」
「はい……頼みます、それと最後の公務がマーシャンとの会合に」
「マーシャン?」
「火星圏コロニーのコーディネイター、DSSDやプラントとは好調な外交関係で一年に一回使節団が来る。オーブも火星開発の協力国の一つさ」
バルトフェルトは苦笑する、よもや同行しているプラント側のオブザーバーがジュール隊隊員だったとは……バグゥ乗りだった事もあり話が弾み連合勢力圏内でのトラブルも把握している。今マーシャンの宇宙船はオーブにて補給と点検作業を受けている。
「マーシャンは個人よりも社会を重んじる人を尊敬している、これは火星圏コロニーのEN事情がプラントよりも厳しい……今の議長は遺伝子工学が専門だ、興味があったんだろう」
「MSもあるんですか?」
「あるさ、ガンダムタイプと三脚型MA……」
バルトフェルトは隠し撮りした写真をメインモニターに表示した。
「作業内容は地上用ソフトに変更作業、デルタは火星にて改良されたからな……ロウによってな」
「……アストレイのサポートOSに必要なデータを収集して提供した方ですね」
「ああ、命の恩人でもある。マユ、今夜辺り動きがある……」
「はい……デュエルアレックスは準備を終えてます」
“GATーX102ARX デュエルアレックス”はデュエル二号機になる筈であったが追加装甲試験機であり、連合のフォルテストラへの開発にも繋がった機体だ。襲撃に備えて何時も住んでいる地下施設に運び込んでいた。



その夜、警備システムに連動したハロの音声でマユは寝室に隠していたオーブ軍制式歩兵装備一式を装着する。マルキオ導師と孤児らをシェルターに誘導するキラとラスク、バルトフェルトは義手を外すとそこには銃が見えた。
「義足に仕込んでいるランチャー使ったら後で面倒になるからなぁ」
マリューは少女時代に見たアクション映画にこんな悪役が居た事を不意に思い出した。本当に実際に見る事になるとは……。
「システム作動確認、最寄りの基地からスクランブルでMS小隊が来ます」
「面倒だな」
すると振動と爆発音が聞こえた、キラとラクスの部屋からだ……やはり狙いは彼女か、バルトフェルトは侵入してきた賊に回り込むなり義手に仕込まれた銃を放ち、その侵入者には散弾が至近距離で受け止めた侵入者をみる。
「グェ!」
「何処の所属だ、事と次第によっては外交問題かもな」
すると彼にめがけて銃弾が幾度も突き刺さりバルトフェルトは転がるようにして退避。
「なるほど、こりゃあ公になる事は避けるのが条件だな」
「……デュエルアレックスを起動させて」
「はい」
マリューは手に持っている端末には既に地下施設にMSが侵入している事が表示され、マユは持っている通信端末を操作しデュエルアレックスを遠隔起動、その間にバルトフェルトはポテトスマッシャーと呼ばれる手榴弾を侵入者に対して投げ込む。特殊部隊である事は間違いない……連合かザフトか氏族の私兵なのかは判別は後回しだ。


「マユ、無理はするな」
マユは遠隔操作されたGAT−X102AXに乗り込む……この機体はデュエル二号機として納品される筈がヘリオポリス襲撃により納品延期になり教習型の原型に……なお脚部が強化されたので可也無茶しても大丈夫なのだ。
「新型……それともこれも盗まれたモノなのかな?」
マユはニッとした……試験機なのでデータ保持機能は強化されている。
ミナ様に手土産が出来たので腰部にあるビームサーベルを抜刀した。見た目はザフトの水中/水上MSでモノアイレールが円形、両腕はマピュレーターが五本指ではなく鎌状、ガトリング機銃を持っている。
「陸上でも運用可能ね……」
これには連合がフォビドゥンブルーを初めとする陸戦対応出来る水中MSを出して来た結果とも言える、インパルスの事を考えるとMAに変形できる可能性もある。
「ーマユ、フリーダムを起動させる。数分時間を稼げ!!ー」
「はい」
既に未確認MS一機の両腕を切り裂いたマユは微笑む、デュエルアレックスにもビームクロウが突き刺さるが耐ビームコーティング&ラミネード加工追加装甲は耐えている。
「インファルシア全制限解除、デストロイドモード」
小型多脚無人MA“インファンシア”は移動ガトリング砲座であり試作兵器であるが今回の様な襲撃に備えて配備していた。これには如何なる特殊部隊でも肉体が砕ける口径だ……敵MSも盾にして特殊部隊の退避を図る。

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