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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 26

数分後、連合艦隊からのMS隊発進の一報を受けジュール隊と共にデルタアストレイも出撃した。既に連合のMS隊が押し寄せている。
「ー囮の可能性もある、一掃する。リミッター解除、核エンジン起動……ー」
「ーえ……あれはー」
「ーヴォワチュール.リュミエール!!!ー」
デルタアストレイ背後に光の閃光が発生し千切れている……そして機体速度もミーティアを装備した状態よりも速い。ディアッカも分かる程に……。
「連合のMSが爆発している、あれってビームサーベルと同じか」
「ーディアッカ……間も無く時間だー」
イザークも数時間前に知らされたザフトの奥の手、クルーゼ隊長はこのシステムを知っていた可能性がありNJCを連合に漏らしたのだ。使いようによっては地球上にある全ての核物質を急速過剰反応させる事も可能でありその威力は考えるだけで恐ろしく思う。
「ー閃光確認、射線上に多数の核反応爆発……これが戦争なのかー」
アグニスの通話には多数の息が聞こえている、やはりあの加速力はコーディネイターでも負担が大きい……。

連合は核弾頭が一斉に起爆した事に気が付き、直ぐに次弾装填の為に後方にある輸送艦隊を呼び寄せる……ストライカーパックに核弾頭発射ユニットを装着すれば身近に居るMSでも対応出来る、そう踏んだのだが……輸送艦隊の虚を突くようにザフトの戦艦であるナスカ級数隻が出現、ミラージュコロイドによる接近……その一隻は見慣れないパーツを装着しており巨大なフィンが並んでおり進行方向に突き出している。指揮官は迎撃命令を出した瞬間、そのナスカ級に装着された巨大パーツにあるフィンが発光し光線を照射した瞬間、輸送艦全てにある核弾頭が起爆した。助かる筈はない……高濃度放射線が発生したので核の閃光と高熱を受けなかった連合のMSパイロットや付近にいた艦艇内は急性放射線障害が多発……数時間後に中立のジャンク屋組合らの救援作業は“遺体収容”が主になった。


「ミナ様はわかっていたのですね」
「これで安易に核を使われないだろう……さて戦端は開いた」
ミラージュコロイドを解いたヤマトタケルの艦橋にてミナは微笑む。
ザフトの別動隊を確実に核弾頭搭載ミサイルを詰め込んだ連合軍の輸送艦隊までエスコートしたのだ……ジャンク屋組合には少々悪いが高濃度放射線汚染宙域になってしまったので重装甲宇宙服での作業になり遺体ももはや地球に持ち込めない、だが祖国を理不尽な理由で焼き払った代償にしては足りぬかもしれない……。
「ザフトから発光モールス、“オーブノカゲノグンシン、シエンニカンシャスル”」
「返信“キコウノアンゼンヲイノル”」
ミナは次に起こる事は分かっている……全くヤキンの悪夢を解き放つ事になるが知った事はない。
地球連合に寄るプラント核攻撃は失敗に終わり連合軍は退却、ザフトが追撃戦に打って出る事は無かったのはデュランダル議長の判断によるものだ。既に戦力は地球に送り込んでいる……。
「さてと……カガリの結婚式に出る為に本国に戻る、ああMSも持って行く」
「あらら、対応するんですか?」
「む……少々話が分からぬ若人が来るかもしれん……」
ミナは苦笑しつつ思う、本当にこの方の夫になる方はこの世にいるのだろうか……。



「以上がヤマトタケルから送られて来た映像になるわ、バルトフェルト隊長の言うとおりになったわね」
「やれやれ、核物質の同時多発急速反応なんて地球上で起こされたら大惨事だ」
マードック整備長は核融合炉エンジンを扱うので他人事ではない……。
「MIAの多くが輸送艦隊とその後衛をしていた連合軍戦艦に乗務していた士官らね……遺体すら残ってないわよ……ただあのような爆発なら高濃度放射線が発生しているから直撃を免れたとしても……」
「死亡ですか」
「太陽のフレア爆発が至近距離で起きた様なもんね……遺体も地球に埋蔵出来るかどうかよ」
マユはゾッとする……。
「さてミネルバは出国したし、後はこちらの出発準備ね……乗務員に召集をかけたわ」
マユはマリューの表情が険しくも何処か楽しんでいる様に見えた。

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