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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 25

これがユーラシア連邦政府が受け入れた理由なら納得はする、先程アルスター家の顧問弁護士と話したがやはり従兄弟らは大西洋連邦軍に志願しておりブルーコスモスの思想に染まっている……無理もない大西洋連邦本土にも甚大な被害が出たのだ。



カガリがキラの元に戻ったのはミネルバがオーブに寄港して数日後である。セイラン家に顔を出したりで中々時間が取れなかったのである。
「さて誰の命令かは聞かないがあの後ミネルバの艦橋内は大変だったからな」
カガリはマユを見るなりぶっきらぼうに言う。
「インパルスの通話ログやら抜かれていたからアスカ准尉の目論見通り事は進んでいる……」
アスランもため息交じりで言う、どんな反応が来るのか分からないのだ。
「で、本当にコレでいいのか?」
「はい……どの道連合かザフトかセイラン家の者が襲撃でMSを使ってくるでしょう……」
運び込まれたのは“GATーX102 デュエルガンダム”であるが、これはイザークが使用していた機体とは別でありモルゲンレーテ社内で組み立てられた機体で連合に納品される筈であったが諸事情により用途変更されるが結局は連合に納品されたのはオーブ解放戦争から数日後である。マユの推測は間違っては無い、キラとラスクがこの場に居る事が公になれば困るのはオーブだけじゃないのだ……。
「マルキオ導師が居るのに……」
「関係ないさ、マユにしてはこの機体の起動まで時間を稼げるMSがあれば対処出来る……」
バルトフェルトの視線の先には封印された区画があった。願わくは二度と使いたくはない、だが使う事になるだろう……。
「大西洋連邦が付きつけた要求は間違いなくプラントは拒否する、さて核で蒼き正常なる世界が手にできるのかな……NJCが齎された時からハメられていると見ている、考えてみろ……NJを抑制できる装置があるのならその逆の作用を持つ装置もあると見て間違いないだろうな……」
バルトフェルトの推測には納得する感もある、後は今のブルーコスモスの総裁がどれだけ軍に明るいかだ……それ次第では地球連合は泥沼にはまる事になる。



アークエンジェルの艦橋にて数日前にバルトフェルトが云った通りの展開になった事を示した映像が届いた。地球連合の要求を拒絶したプラントはザフトを展開、新造船間ゴンドワナもお披露目になったのだ……エターナル級トワイライトにより帰国したデュランダル議長は思惑通りに事が進んでいる事に内心微笑む……NJCを流出させた時点で仕掛けた罠に引っ掛かってくれた。
地球連合は大西洋連邦全軍と加盟国からの一部部隊によりプラント核攻撃を仕掛けたのだ……核ミサイルを使う為に可也の距離まで詰める事を強いられたが物量で押せると確信していた、しかし予想外にザフトは抵抗しており数多くの試作機が投入された。プラントと友好関係がある火星圏コロニーからの使節団代表が助太刀を申し出たのは予想外である。
「ガンダムか……」
「聞けばどうもジャンク屋が開発に協力したそうでね……ほぼ単独行動になるってさ」
イザークはその火星圏コロニーの使節団代表を見たが気が荒い感もある……だが向こうではプラントよりも資源が制限されるので人材活用に関してはシビアになっている話だ。
簡単に言えば“遺伝子操作された情報をもとに適性な役割を与えられている”と言う……マーシャンと呼ばれるコーディネイターが居るのは知ってはいたが……MSデッキにてガンダムを見る、特徴としてはバックパックが従来のMSとは一線を画すシステムでありDSSDが開発した“ヴォワチュール・リュミエール”と言う推進システムであり超長距離航行をMSサイズで実現させた品物だ。
「アグニス.ブラーエか……イザークに似ているなぁ」
彼の補佐役が背後でにっこりしておりディアッカは苦笑する。
「申し訳ありません、私も止めたのですがね……」
トワイライトの隣にはマーシャン所属の宇宙船アキダリアが随伴しており補給艦として参戦する事になる、元々地球圏と火星圏を往復できるように設計されており後部にユニットが増設できるのだ。
「核エンジンMSねぇ」
「核でないと無理なんですよ、早々……核エンジンを起動させたら近寄らないでください」
「?」
アグニスの側近であるナーエ.ハーシェルの言葉にキョトンした。

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