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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 23

「プラントかブルーコスモス、それか知られてない第三者の秘密結社……黒幕の候補は幾らでも居る」
レナは料理を載せたプレートを置くなり呟く。
「艦長、予定通りアルスター候補生を教官同乗でMSによる作業訓練にします」
「ああ、承諾サインはしている……」
「ハンマーヘット操縦していた候補生一人は右足切断になりましたが、アクタイオンインダストリー社内に機械義足の研究班がありますので手配してます」
ユニウスセブン破砕作戦は想定された通りに妨害が入った、ザフト軍だけでは対処できないと踏んだナタルとモーガンは直ぐに戦闘とザフト軍の支援を決意した。士官候補生が乗るハンマーヘットもメデオブレーカー運搬に当たる事になるが一機がジンハイマニューバー二型のビームライフルを掠めコクピットの電装系がショートして火災、溶けた金属と士官候補生の右足が融合したのだ。
ザフトもその事を知るや降下準備をしていた軍医でもあるミハイルを派遣、ドミニオン乗船の軍医と話した結果切断する事に至った。体半分融合していれば安楽死しかなかったともいう。
「……ハンマーヘットは初期の試作型をベースにしている、フォルテストラの装備も検討するべきかもな」
連合内の量産型MSには追加装甲が装着できるようになっているがデュエルアサルトシュラウドの良さはストライクガンダムのパイロットのレポートからも見て取れる訳だ。
「モーガン中佐、よろしいでしょうか?」
フレイらを指導している教官が申し訳ないような表情で訪ねて来た。


「時折反応速度が超える?」
「はい、アルスター候補生の事は私も知ってましたが反応速度が時折、中佐らと同じ数値になるのです」
小声ではなく士官らに配給されているPDAのチャットも駆使している。モーガンは元よりナタルは心当たりがある。あのナノマシンの影響だ、暫くして追跡調査を開始したがあのナノマシンは各勢力を超え科学者や医者らによる共同研究でメンデルで製造されたモノと判明している。ただ詳細に関しては不明であり突き止めた研究所は放置されデータバンクは既にデータが抜かれていたかバイオハザートに伴う消毒作業で破損していた。科学者や医者らも所在不明が多く、この辺りはブルーコスモスらの迫害を恐れて名前を変えている筈だ……。
「なるほどな、注視はしておいてくれ……万が一の時にはこちらも手を打つ」
「はい」
「もしかするとまたテロ行為に遭遇する恐れもある」
「……あのこたちはりようされたのでしょうか?」
「利用されたかそれとも実行する大人らが津波で死亡したのか……背後関係は未だに不明だ」
あの状況でよくリニアガンタンク一両で相打ちとは言え撃破出来たなと思う……元陸軍士官でDSSD職員が死亡したのは気の毒とも言えるが見過ごす訳にはならなかっただろう。モーガンとしてはその戦車の管理担当士官が重罪にならない様に嘆願書を書くことしかできない……。
「ユニウスセブンの落下犯黒幕をプラントにする腹だろうな、だがプラントも核ミサイルに対する答えがある」
「……ニュートロンを暴発させる装置ですか?」
「なぜNJCの設計図がばら撒かれたのか……腑に落ちない所がある」
モーガンの予想通り核弾頭にある核反応を急激にあげれば……地獄が待っているだろう。
数日後、ユーラシア連邦でも最大の隕石落下の被害を受けた都市郊外にドミニオンが到達……その光景に誰もが息を飲んだ。中心部はただ真っ黒の大地が窪み状態で出来ており何もなかったのだ……辛うじて眼下にあるベットタウンの残骸が残っている。
「地下鉄があった深度まで到達か」
この都市は前世紀に冷戦時代と言う核戦争が何時起きてもおかしくない時代に出来たとあってか地下鉄も核シェルターを兼任する意味で可也の深度で建設されていたが……それすらも消し去ったのだ。ベットタウンも地上にあった建物は全て衝撃波で消し去りユーラシア連邦が住宅に地下シェルター設置義務を定めていたので生存した住民も多い……しかし都市部に居た国民は想像を絶する高温に消滅したのだ。
「ートレーナーダガー一号機出ますー」
超低空飛行に移っていたドミニオンからフレイが操縦するトレーナーダガーが射出される。無論教官が同席し滑空モードでは彼が操縦している。

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