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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 22

だが、同時に手合わせして見たいという欲求も出てくる。ここはMSパイロットの性だ。
「とりあえず紹介状は私の名で書いておく、こいつを拘束してとっと診て貰ってから法廷に出すんだな……」
リーカは苦笑するが法治国家としてはこの様な処置は当たり前だ。
「所でマーレは?」
「意識は取り戻したがベットの上でジッとしていられなくってな……余程この少女に射撃されたのが悔しいらしい……」
アーモリーワン襲撃犯で顔がハッキリとしているのはこのザフトのガンダムを奪った三名だ、ザフトは指名手配をしており顔写真を配布している。最もこの後整形でもされたらどうしようもないのだが……。
「ユニウスセブン、やはり砕くのですか?」
「恐竜時代を終わらせた隕石サイズだ……こいつは誰にそそのかされたか?」
ミハイルとしては怒りを何処にぶつけるべきか迷う発言でもある。
これは兵士と言うよりは医者としての怒りであろう……リーカは苦笑しつつも思う。



数日後、ユニウスセブン(の巨大残骸)は多数の隕石を産んで消滅……津波同時多発しその一か所でブルーコスモス狂信者が搭乗したジンが無差別テロを起こし地球連合軍のリニアガンタンク一両による迎撃する一幕もあった。これにより元軍人でDSSD職員が死亡しジンのパイロットは子供三人……地球上に降下し飛行するミネルバ艦橋メインモニターに報道番組がそれを伝えていた。
「……オーブ入国許可が下りました」
「当然だ、セイラン家がゴリ圧す暇も無い……」
「アメノミハシラの主様のお言葉が先に来たというべきかな?」
カガリの言葉にデュランダル議長は云う。
「このまま会談もするべきだろう」
「議長、申し訳ないが……」
「代表の夫になるのだからな……個人的なパイプも欲しい所だ」
アスランから見れば用意周到だが、会談が終われば最寄りのザフト軍基地からプラントへの帰国をする事になる……トワイライトがその役割を担う事にした。エターナル級は大気圏航行能力は無いのだ……これがミネルバが建造された理由の一つだ。


ドミニオンも降下しユーラシア連邦内での最大被災地救援の為に航行をしていた。フレイを初めとする候補生らを載せたままになったが……トレーナーダガーをシュミレーターモードしてフレイが操縦訓練に臨んでいた。
「(これならサイが転倒するわね……)」
教官が試しにサポートOSカットした状態でフレイに操作する様に指示するとデータ上では転倒したのである。これだけでも機体に深刻な損傷を与える可能性もあるのだ。如何にキラが微調整して漸く動かせたのかも分かる気がする。
「ー熱が入っているなー」
「モーガン教官、アッ申し訳ありません!モー……」
「−教官で構わんさ……被災地は中心部がほぼ消滅している、御遺体がどれほど残っているのか不明だー」
「アルスター候補生、どうする?」
「予定通り作業をしたいです、教官」
「ーOk、だが無理はするなー」
他の士官候補生もキャットウォークにてインカムで聞いていたのである。
既に報道により地球各地の被災状況は報道されており、地球上にあるザフトの拠点からも救援隊が派遣されている。その中には“医者”と言う二つ名を持つミハイルの姿もありホスピタルウィザードを装備した機体で被災地を進む姿が報道されていた。ザフトの広報からの提供では無く同行取材のだ。
「報道も戦術って言う所さ……」
モーガンは食堂にて呟く……こんな事を起こさせて怖いのが報復だ、血のバレンタイン事件の様な核による報復が本当に起こる可能性はある。少なくとも今のユーラシア連邦大統領以下首脳陣は慎重にしている……NJがあると言う事はその反対の作用、即ち核反応を急激に促す装置もある筈だ……仮にこれが地球に打ち込まれたら地球上にあるすべての原子炉が爆発する、前世紀に起きた原発事故の記録を鑑み見ても……。
「どう見る?艦長?」
「私としてはユニウスセブン落下犯の素性を探るべきかと思いますが……無理でしょうね」
「黒幕に辿り着くのは無理か」
隣に座ったナタルも同じ事を考えていた。

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