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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 2

彼女が乗る“NBFー02 advanced ストライクルージュ advanced”はバスターダガーの残骸を持つ……元々はミナが使用する“NBFーP01ーRe2 アストレイゴールドフレーム天ミナ”の兵装テスト機であったがマユを養女に迎えたミナにより譲渡された。意味はある、数年のうちにオーブ本国を支配するセイラン家は国民に人気があるアズハ家当主であるカガリ.ユラ.アズハを嫁に迎えるだろう……残念ながらセイラン家は連合に寄り過ぎている。カガリには幸いにも有能な人材が多くいる、結婚式の時に彼らは動く、その時には支援をする為にもマユに必要な事を教えて置くのだ。教官の一人はミナの意向に体が震えたが恐怖ではない、最も合理的な判断なのだ。
「ー教官?ー」
「ああ、すまないな……アスカ。数日後には本国に帰国するからな」
「ーはいー」
マユはミナの元から離れるのは辛いのだが彼女からの密命を託されたのだ。これ以上戦乱に巻き込む事が無いように……兄は既にプラントの軍組織“ザフト”に入隊しておりエースの証明である赤服、プラントにあるオーブ大使館からの報告書を見ると記憶障害の可能性もある。
「-教官、もう一年なんですねー」
あの日から一年、マユの眼は鋭くなっていた。


数日後……マユはその戦艦を見て息を飲んだ。アークエンジェル、オーブが建造した元地球連合大西洋連邦宇宙軍の強襲機動特装艦である。表向きは先の大戦で沈んだとされたが実際はオーブに帰還しており乗務員の殆どはオーブに移住、事実上の亡命であるがアラスカの一件が利いたのか問題なかったのだ。
「これがアークエンジェルさ、先の戦争じゃこいつと戦っていた」
マユの傍に来た男性はラフな格好をしていたが雰囲気からしてタダの人ではない。
「アンドリュー.バルドフェルトだ、元ザフト軍だが事情でオーブに移住している」
「マユ.アスカ准尉です。ロンド.ミナ.サハク様の命により着任します」
「ようこそ、大天使へ……艦内は散らばっているがこれでも先週よりはマシでね」
コーヒーの香りが滓かに漂う男は苦笑しつつも思う、死んだ恋人よりも若い子だ……。



バルトフェルト少佐はザフトに属している副官のダコスタが呆れている光景が想像が出来た、マユはアメノミハシラにて“野戦任官”という形でオーブ軍に所属している。オーブ侵略戦争(後年“第一次オーブ防衛戦争”)に置いて避難中にMS同士の戦闘に巻き込まれ両親が死亡し数日後兄が行方不明になっている事はアメノミハシラにてマユを指導した教官らから聞いてはいた。それがキラが乗るフリーダムガンダムと地球連合が開発した後期GAT−X三機によるものと判明している。ストライクルージュ advancedをアークエンジェルのMSハンガーに収め降り立った少女を見たバルトフェルトは云う。
「艦長とMS隊の責任者を紹介する、艦橋に居る」
「はい」
マユはバルトフェルトの後についていく。

「アークエンジェル艦長、マリューラミアス大佐です。あっモルゲンレーテ社内ではマリア.ベルネスで……」
「マユ.アスカ准尉です」
「ストライクルージュadvancedね……一体何体あるのかしら」
モルゲンレーテ社の作業服を着た女性は苦笑するのも分かる、地球連合にはGAT−Xの改修型が存在している。
特にストライクガンダムはヘリオポリスにて強奪を免れ、アークエンジェルをアラスカにある要塞ジョシュアまで導いたからだ。それとユニウス条約にMS保有台数制限を設ける提案がなされており換装機能を有する機体とそれを運用する母船が必須になる。プラントは先の戦災でオーブからの難民受け入れを表明したがその代価がモルゲンレーテ内にあった技術、新造戦艦には大気圏航行能力や換装機能対応設備を持っている噂が流れるのも無理はない。先の戦争はヤキンドゥーエに置いて連合は当時ブルーコスモスの盟主ムルタ.アズラエルの自殺とプラント最高評議会議長パトリック.ザラがある側近により射殺と言うのが発生し終焉した。ザラ議長の射殺は息子であるアスランとカガリ様と数名の護衛兵士らが確認。

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