PiPi's World 投稿小説

機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 17
 19
の最後へ

機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 19

MAにしたのはユニウス条約に置いてはMAの保有台数は対象外、更に宇宙船舶用核融合機関が搭載出来る利点もある……アームドディープストライカーは戦艦に外部装着する設計であるがこれはエターナルに搭載されたミーティアの影響であり、イズモ級のシステム延長だ。
「ーバリー.ホーです。この機体を本当に専用機して大丈夫ですか?ー」
「問題は無い、この先連合の介入は本格的になる……プラントもな」
ミナとしてはこの先起る事は想定出来る、本当に世界は驚くだろう……間も無く幕は上がる。
「ミナ様、本当に彼らを放置するのですか?」
「前の戦争から抜け出せない者にはそれなりの覚悟を持っているのだろう……」
最も彼らの黒幕があの男の可能性もある。
「ユニウスセブンの残骸をザラ派が落とす……彼には辛い選択を迫られるでしょうね」
エリカは提示された情報を見て母親としての心情を吐露したがミナは頷く。既にユニウスセブンの残骸は異常事態に陥っている事はジャンク屋組合から各国に通達しているのである。


ジャンク屋組合はデブリを除去しリサイクル素材として売り出す訳だが、ユニウスセブンとなると除去するだけでも一苦労……しかもプラントにとっては゛墓標”みたいな存在だ。それでもプラントにある他コロニーとの衝突回避の為に真っ二つにした事例もある。
「既に本国には津波警戒、隕石警戒で対応している……こちらとしても対応する、アスカ准尉。ザラ派の残存勢力の合流を阻止せよ……彼らは゛脱走兵”だ」
「ー了解しました、亡骸は無くてもよろしいですねー」
「ああ……」
時代の流れを読み損なった哀れな存在、ミナの表情はそんな事を言っているのだ。



「ユニウスセブンが落下する!」
「ああ、ジャンク屋組合からジンハイマニューバ二型で構成された所属不明のMS部隊に襲撃されユニウスセブンを乗っ取れた……提供された映像から見てヤキンドゥーエ後に連絡を途絶えたザフトの部隊だ」
ミネルバ艦橋内でアスランの声が響き、デュランダル議長も険しい表情を見せる。既に地球軌道上近くまで移動されており連合は核を使った除去も検討していると通達してきた。
「出来る限り砕いて被害を最小限度にするしかない」
イザークはキッパリと言うがアスランの母親もユニウスセブン内に居て命を落とした……核の直撃か破損による急激な真空と極寒により遺体すらない……その時のアスランの表情は今でも覚えている。
「ザフトで動ける部隊はユニウスセブン破砕及び地上で被災した地域への救助準備」
デュランダル議長は重苦しく告げた。

ナタルは付近で活動するユーラシア連邦軍艦艇からの調整に回る副長を見ている、ユーラシア連邦としてはユニウスセブン破砕するプラントを支持しドミニオンを臨時旗艦にした即応部隊を編成する事にした。
「訓練艦エコール合流します」
「士官候補生まで動員か……全員MS単独操縦できるな」
「はい……戦闘になる事も予想されてますが」
ナタルはエコールに乗艦している士官名簿を見て驚く。フレイも含まれていたのだ……普通なら本国にある士官学校に居るはずだが。
「艦長、実は大西洋連邦内での評価を見て幾つか免除されていてな……現場としては使える子ならどんどんほしいって」
モーガンのスットボケな表情にナタルはため息を付く。
「失礼します、訓練艦エコールから臨時の交代要員が到着しました」
ナタルは顔を上げるとセミロングになったフレイ.アルスター候補生が敬礼していたのである。

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す