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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 18

ジェーンの表情が驚いている事はノーマルスーツのヘルメット装着でも分かる……だがモーガンはオーブがC.E71戦争時に国有スペースコロニーであるヘリオポリスを戦闘に崩壊した事例を踏まえて救命カプセルにもなるシェルターを超長距離航行させるプランはあると見ている。その答えがあの薄紅のストライクガンダムに搭載されたストライカーシステムだ。背部に突き出た筒状の特殊なノズルに腰部には巨大なブースターユニットがありライトニングストライカーに組み込む形にしている。何よりもスカイグラスパーを改修したMA二機を遠隔操作している節がある。恐らく対艦刀を立て続けに使用できたからくりだ。
「(高レベル空間認識者なのか?)」
モーガンと同じ素質を持つのなら……こいつはトンデモナイ札を用意したな“オーブの影の軍神”、口元が緩む……教えると言うよりも模擬戦でも良いから戦ってみたい。
「ーあれはイズモ級だぜ……ふぅー」
ディアッカには見慣れた戦艦でもある。それにしてもニコルが使用していた機体をここまで見る事になるとはなぁ……。
「ー連合系は兎も角オーブまで使っているとはー」
「どの国もミラージュコロイド搭載機は保有しているのさ……アメノミハシラにも居るって噂がある」
ディアッカもミナの事は少しばかり聞いた事がある、クルーゼ隊長が何故アメノミハシラ攻略をしなかったのはミナの実力は元より全容が掴めない、外部の情報屋も駆使したが結局はヤキンの宇宙に散った……残された資料をシホが整理して分かった事であるが……イザークは野心よりもザフトの立て直しに必死であるが他の隊長は武勲を上げるべくアメノミハシラ攻略に動いたが……結果は散々、今では手を出すなって言う暗黙の了解が図られている。
「(この先議長が怪しいのならまた離反するのも手だな)」
ディアッカとしては今度の議長も少しばかり怪しい所もある……だが今は連合内で起きている動きをどう把握するべきか……シホや情報部ではつかめきれない何かが動いているのも事実だ。


イズモ級はオーブが建造した戦艦であり三分割出来る特徴を持っている、Bパーツと称される部分のみ大気圏に突入し着水し、マスドライバーで射出する運用方法だ。しかし先のオーブ防衛戦争時にはマスドライバー施設全体を爆破する事態になった。
ミナとしては想定内だ……だがマスドライバーをまた自爆させる事態が起こる事は今の情勢から見れば明日にも起こる可能性すらある。イズモ級は地球軌道上あるアメノミハシラにAパーツとCパーツを保管する前提で開発されアップデートも容易で極論から言えばアークエンジェルに近い外観も可能である。
「ーミナ様、ありがとうございますー」
「礼には及ばん。このヤマトタケルの試運転も予定していたからな……ふむ」
改イズモ級0番艦“ヤマトタケル”はアークエンジェル級に近い外観を持ち艦そのものが大気圏内突入航行可能にした実験戦艦でもある。マユが持っていたモバイルフォンはオーブでは一般的であるが非常有事の際には軍用通信にも転用出来る様にプログラミングされておりストライクルージュadvancedの通信機からも通話が可能だ。ただし盗聴や傍受されるがコレも想定内……。
あの男ならザフト軍内に自分の手足になる者を幾多か揃えている、これでシンが洗脳されているかは分からないが何かしらの動きは見せるはずだ。
「ーアームドディープストライカーは問題ありませんー」
「ふふ……ミーティアやパワーローターを見ていたらつくってみたくなっちゃったわ……使えるわね」
ミナの隣に居るモルゲンレーテ社の技師である、エリカ・シモンズはM1アストレイ開発責任者であり20台の量子コンピューターを使ってパーツを同時複数設計させ、それを基に各種試験をした。これにより短期間で大西洋連邦と自国防衛用MS開発を両立させたのである、先のオーブ防衛戦争時に何台かジャンク屋組合に流出したが然したる問題では無かった。このアームドディープストライカーは換装装備と言うよりはMAに近い……中央部分にMSを収容して“宇宙空間にある敵拠点強襲から友軍機支援に友軍防衛戦用”のMAである。その際にはストライカーパックを外す必要があるが機動性を確保する為に腰部にブースターを装備した。

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