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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 16

アスランはキョトンしたがカガリには少しばかり心当たりがある、モルゲンレーテ社でMS開発の指揮しているエリカ.シモンズがヘリオポリス崩壊後にM1試作型数機を知り合いのジャンク屋に頼んだ、その際別の氏族がMS開発している事を証拠隠滅を図ったがM1の試作型に乗ったサーペントテールの劾により回避……そのジャンク屋にナチュラルが居たのでそのまま譲渡になり、運用データはM1の実用化に大いに貢献している。規格外である事は確かであったが……よもやフリーダムやジャスティスと同格のMSを倒していた。
「パイロットに関してはMIAとなっている、ザフトではイージスの様な機体設計はされてないのだよ……アスラン」
「艦長、先程のザクの使用許可を」
アスランは何処まで出来るか分からないがあのイージスがインパルスの捕獲を目的に投入されていると読んだモーガンの読みには理解できる。
「許可は出来ないわ、この船も安全は保障出来ない……傍に居るべきよ」
「タリア艦長の判断に従いますが……」
「ーイージスの事ならよく知っている隊長も居るんだ。アスランは代表の傍にー」
ディアッカの声は真剣だ、アークエンジェルに居たからこそカガリの重要性を知っている。
「ーちっ、腕利きばかりを揃えているなー」
「−機体は105ダガー……黒一色のー」
イザークとディアッカも苦戦する……ドミニオンのエースパイロットもノワール、ヴェルテ、ブルの連携に防戦一方……モーガンは舌打ちをする、アレは隠しておきたかったが……。
「ーバジルール艦長、切り札をー」
「ー了解したー」
ドミニオンから射出したMA二機……イザークとディアッカは目を見開く。
「ー嘘だろ、アレを使える奴がまだ居たのか!!!!ー」
MAメビウスゼロ……ガンバレルと呼ばれる有線誘導ガンポットを持ち、連合の主力MAメビウスの原型機である……この有線誘導ガンポットが非常に厄介でありグリマリティ戦役を生き延びた機体がアークエンジェルに搭載され幾度も冷や汗を出した。小型化されているがあれはストライカーシステム対応MAだ。
「(南国に居る虎のオッサンが嫌がるのも分かるぜ……)」
モーガンはウェルテバスターガンダムUを操作しつつも“AQM/E−X04 ガンバレルストライカー”を二機操作する。自律飛行システムは先の戦争末期にライトニングストライカーを発見したユーラシア連邦軍のある技師士官により確認された。モルゲンレーテに持ち込まれた事は知ってはいたがここまで設計変更されていたとは想定外であってただナチュラルだけでは無理と言う事実を突きつけられた。ガンバレルストライカーもヤキンドゥーエの終了後に混乱が生じ、大西洋連邦の輸送艦から慌ただしく下ろされ、アルテミスに放置されていた。後は上層部もグルで書類上“作業事故により廃棄”とでっち上げた、モーガンが居たからである……。
“エンシュミオンの鷹”がMIAになった今、モーガンは貴重なガンバレル操作適応者……ユーラシア連邦は新たな条約がMS保有台数制限を設けて来る事を察知し連合内にて冷遇されていたMA開発部局を丸ごとユーラシア連邦に引き込む事にした。特務部隊Xの運用はハイペリオンとメビウス多数の組み合わせにより運用されており有効性は確立されていた。MSの登場により時代遅れと言う認識を変えたのはユニウス条約……MSの保有台数制限が出てきた以上メビウスの後継機が必要になる、その答えが地球に降下する際にアークエンジェルに搭載された“FX−550 スカイグラスパー”である、ストライカーシステムを搭載した航空機型MAでありストライクカーシステムを追加武装として使用でき、EN補給も可能にした。ジョシュアまで辿り着けた一つの要因でもある……これの宇宙空間様に“FXetー565 コスモグラスパー”があるのだ。ユーラシア連邦に譲渡された時には既に完成していたので問題は無かった……
しかしユニウス条約はMS保有台数制限を設ける事で締結した、これは大西洋連邦の誤算でありユーラシア連邦は予定通りの運びになる……既に大西洋連邦にコスモグラスパーを法的関係上製造できなくなっていたのだ。ユーラシア連邦は満を持して“FXー555H ハイパーグラスパー”を公表した……これにより全領域でのストライカーパック適用MSの支援を可能にした万能機の登場である。MS保有台数制限を設ける可能性を示したのはモーガンである……どの道MSに関しては制限を設けるのは目に見えていたと言う。最もこんな早期に締結するとは思いもしなかったが……モーガンとしては暫くはハイパーグラスパーの戦力にはあてにするしかない。

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