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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 13

腕前と経験なら保証出来るメンツなのだ。
「更に我が軍からもエターナル級二番艦トワイライトを旗艦した部隊が向かってます」
「えっと、メイリン.ホークか……MS部隊の面々は分かるか?」
エドは女性士官と言うには少々気が引ける少女に尋ねる、多分式典に出るはずだっただろう。IDカードを装着していたのだ。
「はい、ジュール隊です」
「……(ハルバートン提督の艦隊を殲滅した際に誤って避難民のシャトルを撃破した奴)」
まあアレはハメられた可能性もあるのでエドも同情した程だ。なんとでも言い訳やら弁明が出来る状況下でありこの様な事が起きない様に避難民が発生した際には速やかにジャンク屋組合に避難民の保護を依頼する軍紀が各軍で定められた。


エターナル級の艦名は伊達ではなくミネルバと合流を果たしたトワイライトは直ぐに随伴させた輸送艦からミネルバに補給作業を指示。その中にはエドの愛機もあった……どうもあの戦争後はジャンク屋に偽装したザフトが持ち込んでいたらしい……。
「対艦刀とビームブーメランはインパルス用か」
「申し訳ない」
「いや、寧ろ助かった。アズハ代表とデュランダル議長の首は高い……が、簡単に取れると思っている奴程死ぬんだよなぁ。匿ってくれた恩義を出来る限り応じるのも武人だ」
顔馴染みの整備士官もびっくりするが“切裂きエド”は物事を広く見ている。ナチュラルでは無いのではと思うほどに……。
コーディネイター社会でも脱落者が出ており、ジャンク屋か傭兵か中立国に移住する者もいる……それは思想範囲の選択を狭め硬直を招き国家としては危惧する事態だ。
「それとこれにはデュートリビオンシステムの実証機でもあるんだ、システム自体はインパルスに搭載されているモノだが後付けだから不具合も出る場合もある」
「連合は如何に遅れていたか分かるぜ、出来る事は数で攻めるしかなかったからな」
その分戦死者も多く、遺族に対する補償も頭が痛い問題になっている……連合加盟国はジョージ.グレンの一件以降余程の事が無い限りは人工子宮の使用を制限を設けていたがここに来て制限を緩和したのはそれだけ人材確保を優先したかったのだろう。
「司令官は?」
「最高評議会議長への挨拶に……あっ、エド臨時教官殿艦橋に、副官殿が」
エドはやはりと思った、何度か模擬戦をしたがストライクガンダムとアークエンジェルを追いかけまわした実績は納得している
アスランの胸倉をつかんでいるイザーク、シホはおろおろしディアッカは引きはがそうとするも巧く行かない……。
「ふむ、相変わらず仲が良い」
「「何処が!!!」」
デュランダル議長のお茶目な言葉すらこの返答だ。シン達は唖然としている。
「エドのおっさん!!手伝ってくれ!!!」
「はいよ……ジュール隊長も彼の身の上は分かっている筈だが」
レイも手伝って引きはがす。アスランの眼は鋭かったがカガリが声をかけて柔らかくなる。


「議長、エド臨時教官の推察通りに事が起こる。問題はMSだ」
「既に強奪されている……プロトセイバーにテスタメントを使ってくるとでも」
アスランとカガリはディアッカの言葉を理解した。この先は守秘義務が生じる話だ。
「プロトセイバーは航空機に変形するセカンドステージの機体、テスタメントは前の戦争時に試作されたストライカーパック対応機……そうでしたね議長」
「そうだ……」
これにはエドも初めて聞いたが強奪したのが連合なら分かる。制式レイダーの扱いには不満が出てもおかしくない変形機構だからだ。真摯にオーブが開発した航空機に変形するムラサメを導入しろと迫ったMSパイロットすら居る。
エドはミネルバ艦橋にある大型モニターに表示されたデータを見て分かる……ムラサメとはオーブ軍が導入した可変機構を持つ航空機型MSである、形式番号゛MVFーM11C”であり、従来の航空機としての運用も出来るのだ。強奪されたプロトセイバーも同様に航空機として運用可能でありディアッカとしては独自ルートで知った強奪されたガンダム二機の存在が気がかりであった。
「エド臨時教官のガンダムは接近戦重視ですよね……」
「その分破壊力は段違いさ、ルナマリア……あんまり話題にしない方がいい。ジュール隊長のアカデミーの同期は対艦刀の直撃で戦死しているんだ」
「!!!」
エドはストライクガンダムがブリッツガンダムを撃破した事は知ってはいたがプラントにて親しくなったディアッカはその時に居合わせた一人だ。

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