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ガンダム種運命 〜戦乱の果てへ〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ガンダム種運命 〜戦乱の果てへ〜 3

「そうですね…ここいらでお二人には御退場…お願いしましょうか…」
「何…?」
パンッ…。パンッ…。
乾いた銃声が響く。
そして人形と化した二つの人間は糸が切れたかのように、床に倒れた。
「貴方達のような能無しは…私のプランに必要ないのですよ…」
クククッ、と笑いながらクロスは自身の肩に銃口を向けた。
「ふんっ…しばらくは不自由が続くな…」
パンッ…。
「ぐっ…!?」
激痛に顔を歪むも、その表情はどこか笑っていた。
「さぁ…私は誰に撃たれたことにしようか…」
エマージェンシーボタンを押すとサイレンが鳴り、すぐに何人かの人間が会議室に入ってくる。
「大丈夫ですか…!?…これは…!?」
「ぐっ…」
「クロス副議長…ご無事ですか!?」
「すまない…迂闊だった…。私は肩だけで済んだが…二人は…」
クロスは無念そうに首を振る。
「救急隊員急げっ!!…分かりました。とりあえずは怪我の処置を…クロス副議長だけは失うことが出来ません!!」
「ありがとう…」
「ところで…犯人は…?」
「私がエマージェンシーボタンを押したら逃げていったよ…」
「誰か…分かりますか…?」
「あぁ……キラ・ヤマト…彼が犯人だ…」
「わ、分かりました…!!全力をあげて捜索します!!」
これで…うまくいった、と内心ニヤリと笑うクロス。
「そう…一番厄介なのは彼なのだから…」
ポツリと言った言葉は、誰にも聞こえなかった。

「キラ君が…?」
「あぁ…恐らくデマ情報だけどな」
アークエンジェル艦長…マリュー・ラミアスは先の大戦で運命的な出会いをしたネオ・ロアノーク…つまりムウ・ラ・フラガの持ってきた情報に驚いていた。
「えぇ…キラ君はそんなことをしない子よね…」
「あの坊主も動き辛くなったな…それと…デスティニーがやられたらしい」
「やられたって…シン君は…!?」
「………分からない…今、ルナマリア・ホークに捜索させてる」
マリューはシン・アスカと初めて会った日を思い出す。あの真っ赤な瞳は内なる闘志の表れ。そのシンがアスラン、またはキラ以外の人間に倒されるとは想像がつかなかった。
「無事だといいわね…せっかく彼も私達の仲間になったのに…」
「それは…あのお嬢ちゃん次第だな」
マリューはふと思った。シン君、キラ君ときて…次に狙われるのはアスラン君かもしれないと…。

一方、ルナマリア・ホークはシン・アスカのかつての愛機フォース・インパルスに乗ってデスティニーが倒されたという地点にきていた。
「ちょっと…どういうこと…」
悲惨さを知った。
デスティニーの一部分だったものがまばらに散らかっていた。
それで削り取られるように…まるで遊ばれていたかのように倒されたことが容易に分かる。
「ひどい…シン…」
彼女は彼の身が無事なことを願いながら捜した。

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