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機動戦士ザク
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ザク 3

オデッサの死守により連邦軍の欧州戦線は崩壊し、WBは大西洋に出た時にはかつてのマジノ線までジオンは進出している。

「赤い彗星が遊撃部隊を編成か」

艦橋にてマッドの上官であるコーウェン准将直々の通信に緊張が走る。幸運にもシャアと遭遇した事は無い。軍内にシャアに関する情報は皆無に近いのは遭遇して生き延びた兵士が少ないからだ。

『情報によればゲルググも投入している、一機は紅い機体だが数機程ジオンカラーの機体が確認されている……これは未確認だが特別義勇兵MS特務遊撃隊を使用している』
「あの部隊ですね」

『オデッサ作戦前に囮のビックトレーを撃破した腕利きだ……シャアが気にいったんだろう』

「強敵なんですね」

「下手な正規軍よりも連携が取れている」

『これは私の見解だが彼らはコロニー公社の作業員かもしれない、開戦時に通信が途切れたままだ』

コーウェン准将はため息を付く。

『ブライド艦長、苦労をかけるが是が非でもジャブローへと帰還に尽力を尽してくれ』
コーウェン准将の声から察してもオデッサでの大敗北はショックを隠しきれてない。ただ知将レビル将軍が脱出出来た分は救いようがある……WBに乗っており、ブライド艦長の横の席に座っている。

「既にこの船は大西洋に出ている……SFC(サブフライトシステム)による襲撃もあり得る。対策としてコアジェットブースターをSFCとして代用出来ないかね?」

「可能ですがパイロットの技量次第でしょうね」

同席したアニーは言う。

SFCとはジオン軍がMS運用に当たり投入した支援機体でドタイと呼ばれている機種だ。機体後部がフラットになっており即応性が高い……これに対して連邦軍のMS支援システムは構築半ばでGアーマーと呼ばれる機種がWBに配備された。ドタイのように運用こそ出来るが問題も出て来た、余りにも無駄が多過ぎてWBの様に特殊性を持つ部隊しか活用できない。単にSFCならコアジェットブースターでも十分だ。


「現在の戦力はレイ少尉のガンダム試作二号機、ヒーリィ中尉の陸戦型ガンダム、、アニッシュ少尉とコバヤシ軍槽の陸戦型ジム、ラドリー少尉の陸戦型ジムスナイパー、マス少尉のGアーマー……他にコアジェットブースター二機……中尉はどうする」

レビルがふと漏らした。

「ジムスナイパーはWBに固定装備して遠距離狙撃、アムロとマットを軸に迎撃するしかないと」

「うむ……ジオン軍はオデッサの死守で勢いが付いている」

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