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機動戦士ザク
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ザク 1

 UC0079 ジオン公国と地球連邦は戦争状態だった。その中の一つのザクの小隊が地球に降下した。
その名前は、「サイリノサス」ザク2機とグフ1機の編成。もう戦争が終わりかけていた。
だが、ただのザクではない。MS−006−N004。
開発部では「ザク・ジャガーノート」と呼ばれていた試作機。
アクトザク、ハイザックにも通じる新設計の高機動ザクで、熱核推進で宇宙・地上の両方での使用が可能、さらに武装として試作のザクビームライフルと、同じく試作のザクバズーカ・ニュークリアと呼ばれる強力な核武装を施した試作機で、機体も耐核装備がなされていた。
これぞ連邦にとどめを刺す、切り札とも言うべき機体だった。
この時すでに、オデッサ攻防戦で核地雷多数による大爆破戦術で連邦軍の反撃の芽は摘み取られ、ならばと宇宙で行われたチェンバロ作戦は、ドズル・ザビ将軍搭乗のビグ・ザム1号機と、シン・マツナガ少佐搭乗のビグ・ザム2号機の反撃により、大失敗に終わっていた。

宇宙での迎撃戦の為に、ア・バオア・クーに進出していたギレン・ザビはこれをことのほか喜び、「質と量は、相対的なものでしかないのだよ。」と語ったという。
だが、チェンバロ作戦失敗は無論のこと、オデッサの核地雷攻撃に連邦は完全にいきり立っていた。
核には核で報復とばかり、マゼラン級戦艦の装甲と機関を強化したうえで戦略核を搭載した無人自律操縦の突入艦を用意して、ア・バオア・クーへの奇襲作戦を立案していた。
目標はギレン・ザビ及びキシリア・ザビの命。
ザビ家の謀将2名を消せば、あとは残った政治家たちと和議を結んでしまえるとの判断であった。
同時に、地上でももう一度反撃に出るべく、準備が進められていた。

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