PiPi's World 投稿小説

ブレスク!!
その他リレー小説 - その他

の最初へ
 7
 9
の最後へ

ブレスク!! 9

「どうもこうも無いわよ!どの局を出しても……」
そう言いながらリモコンでチャンネルを切り替えるが画面はずっと同じ文字を映し続ける。
「……ね、この通り!お陰でこのままじゃ毎週見てたドラマ見逃しちゃうじゃない!!」
「ってベル迄〜」
両手を腰に当てて怒りを顕にするベルと泣きそうな顔で情けない声を出すアルト。
そこでようやく今迄黙っていたリフィーが見兼ねた様に口を開く。
「……ジャージーって確か昨日学校を襲ったヤツよね?だとすれば、抵抗してもしなくても街を破壊するんじゃないかしら?」
リフィーの言葉に少し間を置いて
「よし見に行ってくる」
「面白そうだ」
「え!?」
そう言いトムとペインがカフェを飛び出した
「あ!!待ってよトム」
「やれやれ、みんな子供ねぇ」
そしてそれを追いかける形でクリスとリフィーがカフェを出ていった
「あ!!待ってよリフィー」
ガシッとアルトの手を掴むベル
「え?」
そしてベルに引きずられながらアルトも出ていった
そんな様子をサラは物影に隠れ盗み見ていた
「どうかしたのか?」
らいはサラに声をかける
「なんでもないわ。ただ…考えてたの。」
「何をです?」
そこにはルカの姿もある
「あたしあの子達のクラスメイトになるのよ。上手くやっていけるかしら?ってね!」
サラは微笑んで言う
「大丈夫ですよ。」
ルカは優しく言う
「貴女の図太さなら問題無く溶け込めますから」
「……ルカ、貴方変わったわね」
サラが軽口を叩いたベアトリクスを軽く睨み付けた。

「…で、何処に現れるんだ。そのジャージーとやらは」
そう言いながら腕を組み他の面々を見回すペイン。
「さあ?」
「えっとぉ……」
「…知らないわ」
「アンタ馬鹿?そんなの分かる訳無いじゃない」
アルトを除く四人が口々に答える。
「ちっ、全く使えない奴等だな」
ペインが不満の声を漏らした瞬間。街の中心部の方から爆発音が響いてきた。
「フハハハハ!!海賊ジャージー只今参上だぁ〜!!」
街のほぼ中心『マリンピア銀行』にそれはいた
すらりと伸びる四肢、体中にある斑尾模様、鞭のようにしなる尻尾、一見してそれは豹型のロボットだと理解出来た。
ただどうしてもひとつそれを豹たらしめていない点がひとつあった。いや、そのせいで豹かどうか怪しくなるほどである
「なんだあれ、変な色」
現場近くに来たトムが指差して言い放った
そうそのロボットは『どピンク』色をしていたのだ
「くぉら〜!!人を指差しちゃいけないと学校でならわんかったのか〜ガキンチョども!!あ!!こらそこ十円傷つけるな!!」

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す