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ブレスク!!
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ブレスク!! 42

「飽きたと言われても」
あいにく目の前にいる大きいダダッコを治めるほどのボキャブラリーをアルトは持ち合わせていない。多分家に帰っても買い置きはないだろう。意外と好評なのだ。
「でも流石に自分も飽きたッスね〜・・・」
トム程では無いにせよ不満を漏らすアルト。
思わず深い溜め息をついたその時−−

『お前達の望みは何だ?』

不意にかけられた不気味な声に振り返った二人が見たモノは−−
「案ずるな。怪しい者ではない」
不気味な仮面で顔を覆い、不気味なマントで身を包んだ人物。
「目茶苦茶怪しいぞ」ッス」
即答する二人。
「むうう……またこの反応か」
二人に背中を向けて頭を抱える怪人−−だが、
「まあ良い。この私がお前達の願いを叶えてやろう」
直ぐに気を取り直して尊大な態度で両手を広げる。
『遠慮しときます』
再び即答。
まあ当然と言えば当然、である。
「ぐうう……ええい!取り敢えず拉致だ!」
瞬間二人の目の前が怪人のマントによって覆われた。


「今の見た、よね?」
戸の影から事の一部始終を見ていた四人。
先ずはベルが口を開く。
「ふっふー……この目でしかと」
続いて妙な笑い方をする藍華と、
「放課後の魔術師−−まさか本当に居たなんてね」
驚き半分、呆れ半分のサラ。
「−−とにかく追うわよ」
そんな三人を急かす様に追跡を開始するリフィー。
どうやら何かのスイッチが入ったらしい。
四人は廊下を走っている
「サラちゃん!!」
ペインがサラを見つけて一緒に走る
「何?」
「何してるの?」
「追いかけっこ?」
サラは笑って言う
「楽しい?」
「あんまり。でも、確かめなきゃいけない」
「なら一緒に行く。ダメ?」
「ダメって言っても聞かないでしょ?」
「当たり前だよ!!サラちゃんの身を守るのが惚れた男の役目だもん!!」
ペインは堂々と言い放つ
「はいはい」
「な〜んか熱い」
リフィーはそんな2人を見て冷たい視線を送る

「冷たい視線をありがとう。」
サラは笑って言う。
「確信があっての行動なら…何も言えないわね。呆れちゃう…。」
リフィーはため息をつきながら笑う。


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