PiPi's World 投稿小説

ブレスク!!
その他リレー小説 - その他

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

ブレスク!! 1

不思議な力が存在する星『ロム星』
そこに存在する国のひとつ『メガシティー』
この物語はそのメガシティーの南に位置する『海上都市マリンピア』にある勇者を養成する学校『ブレイバースクール』、略して『ブレスク』の物語

「ふぁ〜……眠いッス」
うららかな陽気のした学校の教室で一人の少年が疲れたようにつぶやいた
「こら『アルト』!寝るな!!」
アクビをしていた少年の頭を長い金髪をヘアピンで留めたお嬢様風な感じの少女が軽く叩いた
「……んあ?なんだ『ベル』っスか……今眠いからほっといてほしいっス」
そのまま少年は机に突っ伏す
「アンタ、そんなことやってるから単位落とすのよ!分かってんの!?」
そう言うと再び一撃を加える少女
「二人とも、私の授業はそんなにつまらないですか?」
心地よく耳を擽る声に二人が振り返る
「あ……『ベアトリクス先生』……」
「マ、マズイっス……」
そこには銀髪の美しい美女、基、青年が立っていた
「では、『バーガンディ君』は大問4、『スフィアさん』は大問5をそれぞれ黒板に説いて下さい」
そう言うと爽やかに微笑んだ

「ヒ、ヒドイ目にあったッス……」
アルトが机に沈みながら呟く
「それはこっちのセリフよ!ほんっと、アンタと居るとロクな目に遇わないんだから!!」
片方の頬をプクッと膨らませ、外方を向くベル
「そんなぁ……だいたいいつもベルが……」
情けない声で愚痴るアルト
「アルトのクセに口答えするなんて生意気よ!」
そして、強烈な肘打ちを喰らわせた

一方、二人の周りでは
「ったく教室でイチャついてんじゃねぇよ!」
「ガッデム!サノバビッチ!!」
と悪態を吐く者で溢れ反っていた

―第一話―
「その名はアイゼンガー!!」

ここはブレスクの『女子魔法部部室』。そこにベルのため息が響く
「ハァ〜……何でいつもこうなのかなぁ……?」
それを聞いていた銀髪の少女が呆れた様に口を開く
「またその話?いい加減覚悟決めたら?」
「む〜……」
そのまま机に突っ伏すベル
その頭をポンポンと叩く少女
「……しょうがないわね。私に良い考えがあるわ」
「本当!?『リフィー』、愛してるッ!!」
ガバッと起き上がるとベルが少女に抱きついた

「『力の召喚』?」
ベアトリクスが眉間に皺を寄せる
「はい!!教えてください!!」
「ダメ」
ベルの言葉をベアトリクスが一蹴した
「確かに『生き物』を召喚する儀式よりは単純に『力』だけを召喚する儀式のほうが簡単ですが…」
そう言いベルを見ようと振り返った時ベアトリクスの目に映ったのは分厚い本(六法全書以上)を振り上げたベルの姿だった。そしてそれがベアトリクスが見た最後(笑)の光景だった
ゴン!!
と鈍い音が響きベアトリクスは机にうつぶせになった
「フフフ……私の恋路は誰にも邪魔はさせないわよ…」
「…その度胸をなんでアルトの前でだせないかな…」

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す