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ブレスク!!
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ブレスク!! 8

「あー。容姿はだ〜いぶ変わってるが…雪だろ?生まれ変わったのか。」
「正解。正確に言えば『雪』じゃないの。サラ・スノーウィ。」
雪…サラは笑った
「にしても…」
「今まで音沙汰なかったのが不思議?あたしだって最近まで前世の記憶なかったんだもの。自分でも驚いてるわ。ねぇ、彼はまだ生きてる?」
サラはらいを見た
「アイツなら生きてるよ。お前を見たら驚くかもね!」
「べつに驚かしたいわけじゃないんだけど…」
「会いたいんだろ?」
らいはニヤリと笑う
「ええ。とっても。」
らいの厭味を平気な顔をして返すサラ
「調度ウチに来てるんだよね。会っていったらどうよ?」
「……そうね。そうしようかしら?」
らいの言葉に軽く首を傾げて考える素振りを見せると笑顔を作って静かに答える。
「んじゃ、こっち来なよ」
そしてらいに促されるままに店の奥へと入って行った。

「ペイン君、あれ誰っスか?」
「知らん、さっき道で声かけられただけだ」
「見たとこウチの生徒じゃないみたいだけどな」
「トム、どうしてそんな事が分かるの?」
「当然だろ?あんだけの美少女が同じ学校に通ってれば嫌でも気付くっつーの」
そう言うと自慢げに胸を反らすトム。
「トムって、ほんっとそーゆーのだけはちゃんと覚えてるよね」
「ん、あんま誉めんなよ」
クリスの言葉に照れた様に頭を掻く。
「トム、馬鹿にされてるんスよ」
「……付き合い切れんな」
四人がそんな事を言い合っていると店内ドアチャイムの音が鳴り響いた。
「いらっしゃいませ」
無表情のままマニュアル通りの挨拶をするアリス。
「あ〜!やっぱここに居たんだ!アルト、とその他大勢」
「ベル、それ分かり易過ぎ……」
入って来たのはベルとリフィーだった。
「ど〜したんスか?ベル」
アルトの言葉にベルが机を盛大に叩いた
「そうそう、大変なのよ!!テレビ見て!!」
そう言うと同時に棚が開きカフェには不釣り合いも甚だしい100インチクラスのプラズマ液晶テレビが飛び出した
「…これは?」
「マスターが『や〜っぱさぁ、グレステ2(グレイトステーション2)やるんだったらこんくらいの画面迫力は欲っし〜よねぇ〜』との一言で設置された代物です」
因みに『』の部分はアリスの声でモノマネされました
「…まぁいいわ。兎に角大変なの」
ピッとテレビの電源が入った
『マリンピアの諸君、ご機嫌よう!この度我が社……基、我等ジャージー海賊団がこの街を征服する事を決めた!せいぜい無駄な抵抗はせずに大人しく我々に従うのだな!では、さらばだ!フハハハハハハッ!!』
という文字が画面一杯に並ぶ。
「何で間違えたトコ直してねぇんだろ?」
「それより僕は笑い声が入ってるのが気になるなぁ」
口々に感想を述べるトムとクリス。
「って二人とも問題はそこじゃないッス!ベル、これはどういう事ッスか!?」
アルトが取り敢えず二人にツッコミを入れてベルに尋ねた。

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