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ブレスク!!
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ブレスク!! 5

「き、貴様っ!この俺様に何をするっ!!」
ペインがクリスの襟を掴む
「あっ、お前……」
トムが慌てて止めようとするが時既に遅し
「喧嘩は……喧嘩はやめろって言ってるんだよ〜っ!」
クリスがそう叫ぶとペインの体が水に包まれた
「な、何だコレは……か、体が動かない!」
「ク、クリス、やめるッス!」
アルトが悲痛な声を上げる、が
「ここから消えろ〜っ!!」
瞬間ペインの体が窓の外へと吹っ飛ぶ
「うわ〜!ここって四階だろぉぉぉ・・・」
情けない悲鳴を残し、ペインの体は階下に消えていった

キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン…数時間後…
「いやぁ災難だったっスねぇ転校早々…」ペインは四階にある教室からたたき落とされたものの、流石は魔王の子供というか何つうか、奇跡的にも、軽度の打撲を負っただけで、保健室で治療を受けていた…
「あのヤロ〜…俺様と同じ世に生まれてきたことを後悔させてやるぜ!!」
「まあまあペイン君…悪気はないと思うっスからぁ…」
「悪気がない…で済まされるかぁ〜」

二人がそんなやりとりをしていると静かに保健室の戸が開かれた
「あっ、ベアトリクス先生ッス」
「ペイン、怪我の具合はどうです?」
「はい、お陰様で軽症で済みました」
ベアトリクスの姿を見て態度を豹変させるペイン
「それは良かった……バーガンディー君、少し外して貰えませんか?」
笑顔ながら拒む事を許さない何かを発するベアトリクス
「わ、分かったッス。じゃ、じゃあ、ペイン君、お大事に……」
アルトはペインが助けを求める様な目をしたのを感じたが、気付かないふりをして速やかに退出した
「早速やってくれましたね……」
アルトが出て行くのを確認すると声のトーンを下げるベアトリクス
「私は貴方の『父上』が『土下座』までして頼むので『嫌々』ながら『仕方無く』貴方の面倒を見ている、分かりますね」
恐怖の余り無言で激しく頭を上下させるペイン
「ほぅ……ならば、なぜ初日から私の手を患わせているんでしょうね?」
「い、いえ、これには深〜い事情が……」
ペインは必死になって言い訳を試みる、が
「事情ならスフィアさんに聞きましたよ」
との言葉に「あ、終わった」と自分の運命を確信したのだった……

その時だった…ドタバタドタバタと騒々しい音を立てながら近づいてくる者が一人…
『わかわかわかわか若ぁ〜〜!!』
その騒々しい音の主は保健室のドアを破壊させると、ベアトリクスを弾き飛ばして、ペインの元にひざまずいた…
「げげ…ケン…じゃないか…」

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