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ブレスク!!
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ブレスク!! 37

 

「ハーッハッハッハッ! ジャージー海賊団ここに見参! −−さあ出てこいアイゼンガー! 『ビックマ』とこの私、ジャージーが貴様を屠ってくれるっ!!」
突如として現れた巨大なくまのぬいぐるみ−−基、ジャージージェノサイドロボ(自称)
「っていつもいつもそんなに都合良く現れる訳が−−」
騒ぎを聞いて店の外に出て来たリフィーの言葉の終わらない内に、
「俺はここだ! 今日もお前の好きにはさせないぞ!」
主役(?)らしく堂々と現れるアイゼンガー。
「−−あるのね、やっぱり」
いつも通りの展開に溜め息混じりに呟く。
尚、この場にベルが居ないのは未だにトリップ中だからである。
「フフフ……出たなアイゼンガー。だが、このビックマは今までのとは一味も二味も違うぞ」
「何が来ようと正義が悪に負ける道理は無い! いくぞジャージー!!」
そう言うが早いか空高く跳び上がり、
「アイゼーン−−」
空中で右腕を巨大な砲身に変える。
「−−キャノーンッ!!」
次の瞬間、辺り包む閃光。

「やるな、アイゼンガー」
光が止むとしかし、そこには無傷のビックマが佇んでいた。
「だが!!」
瞬間ビックマの姿が消える。いや、消えたように見えたのはそのスピードが常人の動体視力を遥かに超えているからである。
「なっ・・・」
あまりのスピードに流石のアイゼンガーも圧倒される。
が、
常人のそれを超えた動きに『常人』であるジャージーがついてこれるわけはなく、
「・・・死ぬかと思った」
普通はもう向こう側に渡っていてもおかしくはないのだが、持ち前の悪運と設計者の完璧な設計によりなんとか意識は引き戻されたようだ。
「あんま連発できんなこりゃ・・・」
素直に高速移動を封印するジャージーだったが、そんなジャージーをよそに
「『ビックマッハパンチ』だくま!!」
「のはぁぁぁぁ!!」
なんとか生死の境目から立ち直ったジャージーの出番を奪うばかりか、更なる高速移動の負荷を体に刻み込む他の乗組員『イー』
「イーちゃんずるいくま。こっちも『ビックマッハキック』!!」
「ほやぁぁぁぁぁ!!」
そして『リャン』
攻撃されているアイゼンガーよりもジャージーの方がクリティカルヒットのようだ。
 
そんなクリティカルヒットな内部は倉庫の隅に置いといて、
イー、リャンはとてもいい仕事をしていた。
一撃一撃がアイゼンガーの装甲を貫き、内部のアルトにまで衝撃が届いている。
「くっ・・・」
アイゼンナックル、アイゼンキックと主立った技はことごとくビックマの装甲に弾かれ決定打を欠いていた。
「(どうすれば・・・)」
辛うじて直撃は避けているがこのまま疲労が溜ればいずれは当たるだろう。

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