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ブレスク!!
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ブレスク!! 35

「そんな、僕以上素直な良い子はいないよ?」
「・・・・・じゃあさっさと今日の私のおやつ、返しなさいタイム」
「ハッハッハッハ・・・・・」
クロノの言葉に逆さまのまま消えようとするタイム。ちなみにその口元には生クリームがついている
「あ!!食べましたね!!私の苺ショート!!」
「ハッハッハッハ・・・」
笑い声をあげながら消える
「くっ・・・明日のタイムのケーキ、食べてやる・・・」
完全な子供のケンカが終わる頃、ベルも図書カードを書き終わった
「ほんじゃま、返却期限は一週間な。アリスはんに渡して貰えればわいのほうで回収しますさかい、ほなまいどー」
貸し出し日時にハンコを押すとベルに本を渡した
「やっっった〜!!これで私の激マズ料理もたちどころに激ウマ料理に!!そしてついにアルトのハートも私のものに!!」
ウフフフフフフフ・・・・・と少々(いやかなり)怖い笑い声を出しはじめるベル
「じゃ、さっさと戻るわよ−−どうせまた失敗するんだし……」
「そうね。善は急げ、って言うもんね」
完全に浮かれていてリフィーの言葉も半分しか届かなかった。

「『反転の魔法』、ね……」
魔法書を手に溜息混じりに呟くリフィー。
「大丈夫よリフィー。絶対上手くいくって」
「その妙な自信がかえって不安を誘うのよ……」
その過去の経験に基く一言は当然の様に無視される。
「じゃ、早速やってみるね−−これでアルトのハートは……」
再び少し−−いやかなり怖い笑い声を上げるベル。
「あ、そうそう。言い忘れてましたが『反転』魔法は一度使うと一週間くらい魔法書がチャージ状態になりますから気を付けて使ってください」
「一回使えれば十分!!リフィー帰るわよ!!」
ずんずん、と意気込んで帰るベルを見ながらリフィーがため息つく
「はいはい・・・じゃあ私達は帰りますので」
「わかりました。ではお気を付けて」
クロノとタイムキーパーに挨拶をすると図書館を後にした
 

マリンピアのとある会社の社長室にて−−
「あー……ヒマだ」
三十前と思しき青年が机に顎を乗せたいかにもだらし無い姿勢で呟く。
この青年、顔立ちこそ中々整っているのだが内面が出ているのか総合的に見ると三枚目である。
「でしたら少しは社長らしく仕事でもしては如何ですか?」
今彼に声をかけたのはこの会社の社長秘書を勤める女性。
歳はだいたい25、6。美人の部類に入るのだろうが、初見にして性格に少々−−いやかなり難のありそうな雰囲気を醸し出している。

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