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ブレスク!!
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ブレスク!! 34

「ちょっとしたきっかけ…?」
ベルがつぶやく
「そう、ちょっとしたきっかけです。それはいつかくるものかもしれませんし自分で作るものかもしれない。もしかしたら相手から先に贈られるものなのかもしれない。」
そう言うとポンポンッと軽く頭を叩いた
「もっともそれを決めるのは僕ではありませんが…」
少し困ったような苦笑を浮かべる
「そう…ね。ベル、ごめんなさい。」
サラは素直に謝る。
「それと…あたしは行くわ。約束があるの」
サラはベルとリフィーに手を振って2人の元を去った。
「約束!?」
「男!?」
2人はお互いの顔を見合わせて考え込む。
「…最近、ペインと仲いいわよね?サラって…」
「抱きついても殴らなくなってるし…」
『もしかして!?』
2人は奇声にも似た声を張り上げた。
「彼女は本物の恋を知っている人だね。その喜びも…辛さも…」
クロノはサラの去った方角を見て呟いた。
「ええ。彼女は健気な女の子ですよ、今も・・・昔も・・・だから」
アリスは静かに言った。
「サラってどこか切ない目、する時あるよね?」
リフィーは1人納得したように言う。
「でもペインといる時って幸せそうじゃない?」
ベルは腕を組んで言う。
「駄目っ!!絶対、駄目!っ!サラにはペインなんて似合わないっ!」
リフィーは大声を出した。
「どうして?」
ベルは必死に言うリフィーに問いかける。
「私と張り合う女の子にはもっといい男がお似合いなのっ!!」
頭の上に拳を上げて言うリフィーにベルはガックっと肩を落とした。
「どうかした?」
そんなベルに我に帰った様に声をかけるリフィー。
「いや、あんまりに突然キャラじゃない事言い出したから……」
何とか絞り出しました的にベルが答える。
「……冗談よ」
『…………………』
その極めて短い一言が場の空気を固める。
そしてたっぷりと時間を置いてからその空気を破るリフィー。
「たまには意外性を出してみようと思って−−それより当初の目的を忘れてない?」
「あ〜! 料理よ、りょ・う・り! アンタさっさと何とかしなさいよ〜っ!!」
そう叫びながらクロノの肩を掴みガクガク激しく揺らす
「まぁ良いでしょう。『命の魔法書中級編』を貸し出しましょう。あ、持ち出しはちゃんとカード作ってからにしてくださいね」
そういいながら小さなカードを取り出す
「ありがと!!感謝するわ」
言うが早いかタッタか受付らしき台に向かうベル
「・・・あの素直さ、少しは見習って欲しいものですね」
ため息混じりに呟く
「呼んだかい?クロノ」
ほぼ同時にスーツ姿の女性が逆さまの姿で現れた
「えぇ、まぁ。素直になりなさいと言っただけです」

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