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ブレスク!!
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ブレスク!! 32

失礼ですね〜と言うルカをいつもの調子で消そうとして実物だということにハッとする
「まぁ…『料理』は愛情ですよ」
「『愛情』ね…」
ルカの言葉に半分呆れ、そして多少なりとも腕が伴わなければならないことも考えながらルカの元を後にした
ショコラ厨房
「と、いうわけでレシピは当てにならないわ」
穴があくほど眺め、念のためにあぶり出しや鉛筆擦り、アリスがCTスキャンまでしたがレシピに細工は全くなかった
恐らく本当に『作り手』による味の差である
落ち込むベル
彼女自身自分の料理の腕がどれ程のものか知っているうえベアトリクスとは天と地、いや宇宙の右端から左端レベルで離れていることは自覚している。というか一人で作って『食べ物』が出来たためしもない
「ルカったら料理は『愛情』だって言ってたわ。ベル、何とかなるわ。…たぶん、ね。」
サラはベルの顔を見ずに呟いた。
「その表情が気になるんだけど…サラさん?」
リフィーはサラを見た。
「ま、言うだけじゃわからないわ。奇跡が起こるかもしれない!!」
サラは落ち込むベルを急かして料理を始めた。
 

「−−で、奇跡は起こらなかった、と……」
リフィーがまるで他人事の様に(事実他人事だが)呟く。
あの後三人(と言うよりベルだけ)は散々失敗を繰り返した揚げ句、遂にはショコラを営業不能に追い込み来店禁止にされていた。
「う〜ん……」
急に立ち止まると難しい顔で何かを考え込むベル。
「どうしたの、ベル?」
「嫌な予感がする……」
そんなベルを不審がるサラと明ら様に表情を歪めるリフィー。
「−−ねぇ、魔法で何とか出来ないかな?」
「魔法でなんとかって…そんな魔法あんた使えないでしょ」
「だからまた魔法書をちょちょっと…」
またベアトリクス襲撃事件を引き起こそうとしているベル
「…ねぇこの家に魔法書ないの?」
そんな中サラがアリスに話しかけた
「魔法書…ですか?私のメモリにはそのようなものこの家には…」
と、アリスがなにかを思い出したように近くの引き出しを開け鍵を取り出した
「ここにはありませんがあそこなら魔法書があるはずです」

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