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ブレスク!!
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ブレスク!! 30

「仕方ないじゃない。状況が状況なんだから」
「うう、確かにそうだけど……」
厳しい一言を放つリフィーに返す言葉もないベルは今にも泣きそうになる。
「あら? ところでアリスは……」
流石に哀れに思えて話を逸らそうとしたサラだったが、『あるモノ』を目にして見事に固まる。
その『あるモノ』とは……
「未確認の物質による重大な化学汚染確認……これより『危険因子の排除』を実行します」
ベルに対して明らかに不釣り合いなバズーカを構えるアリス。
次の瞬間、調理場全体を閃光が包んだ−−
 
放たれたバズーカにより三人は吹き飛ばされ空中で爆風に揉まれながら地面に叩き付けられ…
なかった
死を覚悟した時は時間がゆっくり流れると言うがそれにしても遅すぎる
三人が恐る恐る目を開けるとバズーカを受け止めるらいの姿があった
「おいおいおいおい……いつの間にウチのキッチンは全面核戦争の戦場になったんだ?」
らいの言葉にアリスが我に帰る
「はっ…すみませんマスター、つい対生物化学兵器モードになってしまいました」
兵器て…
そうベル以外の二人は思ったが完全な否定ができないため口にはださない
いや、だせない
「まぁいいや。で?なにがあったんだ?」
「それが…」

事情説明中…

「なるへそ、アルトのために料理修行を…か」
愛だね〜とうなづくらい
「でもよ。アルトって一体何が好きなんだ?」
らいの言葉にベルが考える
アルトの好きな食べ物…
ベルの頭をアルトとの思い出が駆け巡る
少なくとも足元に転がっているコレ(人体有害物質)ではないだろう
更に考えるベル
恐らく知らないのだろう
「よし、リフィーにサラ、調べに行きましょう」
速攻で結論が出た
「ベルってばアルトのことになると行動力あるわね…」
サラは呆れたように呟いたが、すぐにベルの後を追った。

「はぁ?好きな食べ物っスか?」
アルトは首を傾げた。
「そう。」
「どうしてそんな事を聞くんだ?」
トムはベル達を見る。
ベルは口ごもった。
「みんなで料理の勉強してるの。どうせ作るんだったらみんなの好みの物を作ってみたいでしょ?」
サラは笑って言う。
「俺様はサラちゃんの作ったものならなんでも!」
ペインがどこからともなく現れサラに抱き着く。ペインの行動を気にもとめず話を続けるサラ。
「そんな訳でみんなの好きな食べ物教えてくれない?」
暫く考え込む三人だったが、やがてトムが堂々とクリスは怖ず怖ずと手を挙げた。
「俺は勿論焼肉!」
「……僕はサラダですね」
「ハイ却下!」
明らかに手間が要らない料理を言う二人に間髪入れずにベルのツッコミが入る。
「うわっひでぇ。折角気ィ利かせたのに」
「仕方ないですよ。ベルさんも必死なんですから」
ベルの素晴らしい対応を受けてアルトにとって不可解な事を話す二人。
「二人共、それどういう意味ッスか?」

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