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ブレスク!!
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ブレスク!! 29

「とはいえ、私だってそんなに料理上手くないわよ?」
ベル程特殊ではないがリフィーも料理の腕はそこそこである
「あ〜でも・・・料理の上手い人って言ったら・・・」
ベルとリフィーの頭に笑顔ベアトリクスが浮かぶ
「伯父さんに借り作ると後が怖いわよ?」
「うん・・・知ってる」
酷いですねぇもうと言っているが気にすることなく浮かんでいるベアトリクス像を消すリフィー
「…で、あたしの所にきたの?」
サラが腕を組んで笑う。
必死に頷くベルとそんなベルの姿を哀れむように見るリフィー。
「ルカはたしかに料理上手ね…でも借りを作りたくない相手よね?」
リフィーとサラはルカの姿を手で払ってお互いの顔を見た。
「なら…あの人はどうかしら?」
「あの人??」
ベルとリフィーは考えこんだ。
「あの人よ。行きましょう。」
サラ達三人はとある場所に向かった。

「料理・・・ですか?」
放課後三人が集まったのはカフェショコラ
そこでウェイトレス兼メイドのような生活を送り、実質彼女の細腕一本でカフェ存続を続けさせている女性アリスなら料理を教えて貰えると思ったからである
「・・・にしてもよくン百年も続けていられたわね」
サラが昔の記憶から引っ張り出した思いを呟く
「ん?サラなんか言った?」
「ん、なんでもないわ」
そんな二人をよそにベルがアリスに飛びかからん勢いで迫る
「いいですよ。98%の確率で今日は暇ですから」
そう言うと三人を厨房に案内するアリス
「あら?らいは?」
「マスターは完徹でゲームをしておりまして、今までの事を想定いたしますと後二日は降りてこないと思います」
どんだけ・・・
飽きれかえる二人をよそにエプロン姿に着替えたベルが包丁片手に厨房に降り立った
「あら、似合うじゃない」
「はい、似合っております」
ベルのエプロン姿を誉める二人
その横で少し顔が引きつるリフィー
「・・・私知〜らないっと」
「?」
数分後リフィーの言葉の意味を理解する事になるサラとアリスだった


ここは戦場である−−
辺りは熱気と異臭に満ち、至る所に肉片が飛び散っている。
「……全滅、ね」
動く物の無い中、静かに佇む少女が一人。
そして、その足元には微かに温もりを残した死体が……

「って、まだ生きてるわよ!」
辛うじて起き上がったサラが慌てて止めた。
「冗談よ」
予め避難していたリフィーがしれっと言ってのける。
「質の悪い冗談は止めてよ。強ち間違って……」
「……二人とも酷い」
「……っ!!」
足元の正体不明の物質からかけられた声に飛びのくサラ。

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