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ブレスク!!
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ブレスク!! 26

「買収とは失礼千万恐悦至極。あれは世に言う『お近づきの印』と言うものだ!!」
バッバーンという効果音を自分で出しながら言いきる
「あのねぇ・・・それが世間様じゃぁ買収っていいのよ!!」
ガツンとジャージーに氷塊を叩き込んだ
「ッ〜・・・貴様ぁ〜今日こそはこの前の無礼な言葉にお礼とお歳暮をくっつけてお返ししてやるわ!!」
「そっちこそ返り討ちって言葉通りにしてあげるわ」
サラとジャージーの壮絶なバトルが今、幕を開けた

その頃ルカとらいはと言うと
結構な死闘を繰り広げていた
「はぁ!!」
ルカの常人なら数秒で肉塊に出来る乱撃を全て、軌道がわかっているのかのごとく避けるらい
「まだまだだね、ルカ。技のキレは上がったがまだ『俺様』に勝てる域までには達してはいないようだ」
そう言いながらルカの拳を叩き上げ左で掴むと右の拳をルカのミゾオチに叩き込む
だがその拳をルカが掴み防ぐ
「まだまだぁ〜!!」
掴まれた拳に力を込めるとルカを押し上げ逆の地面に叩き付けた
「ゴホッ・・・」
ルカが咳き込みらいを睨むがそこにすでにらいはいない
「まさか・・・」
ルカの脳裏に浮かぶらいの次の行動
「思い出した?この技」
空中で、まるで壁があるかのように二度飛び上がるらい
そしてルカの頭上、真上でルカに向かった
「くっ・・・」
避ける間はないと思ったのだろう全力で魔法障壁を張る
「『覇王震裂脚』!!!!」
らいの叫びと同時にルカの障壁とらいの蹴りがぶつかり辺りに暴風と衝撃波を巻き散らした
「はぁ!!」
らいの蹴りとルカの障壁、勝負に勝利したのはルカだった
ルカの障壁に弾かれたらいが曲芸よろしく空中回転を決めながら着地した
「うん、十点満点」
着地と同時に手を広げたらいが言った
「流石に、同じ轍を踏む程馬鹿ではありませんよ」
少し疲れた様子のルカが言い返した
「ま、俺様も『あの時』と同じ技で倒せるなんて思っちゃいませんよってなもんだ」
トントンッと爪先を地面に打ち付けると手を背中の後ろで組み、休めの体勢をとる
「さぁて・・・どうする?ルカ」
そんならいに対してルカが溜め息をついた
「こんな事はなるべくしたくなかったのですが・・・」
そう言うとポケットに手をいれた
「三日後発売の『キングダムパート2』の前日販売券〜」
ポケットから取り出したそれを空高く放り投げた
「あー!!!!」
その行動にらいは大声で叫ぶと券を取ろうと必死に走りまわる
「隙あり!!」
そんならいに容赦なくボディーブローをぶちかますルカ
「ウグゥ・・・」
流石に腹を抱え沈むらい
しかし握り締めた券を離さないところは流石といったところか

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