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ブレスク!!
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ブレスク!! 21

「あは、ははは……そもそも俺は強制参加でやる気なんてさらさら無いだよねぇ。出来ればその、倒すふりとかで穏便に……」
「ヤダ」
(やなくにとって)絶望的なやりとりの間も更にじりじりと間合いが縮まる。
「(間違いない、このままじゃ殺られる! せ、せめて時間稼ぎを……)あ、あの〜らいさん。差し支え無ければ今回の出場理由等を教えて頂ければなと思うのですが……」
最早大魔王としての威厳はどこへやら、限りなく低姿勢でお願いするやなく。
「え〜とねぇ……」
その甲斐あってらいの足が止まる。
「三日後にね、超有名RPGが発売されるわけよ。んで予約しに行ったらさ・・・」
そういうと少しだけうつむいた
「発売日前日販売が終わってて発売日当日じゃないと買えないっていわれたんじゃい!!!!」
本人にとっては死活問題なのだろうが・・・
「(くだらねぇ・・・)」
らいの叫びを聞いた全員が思っただろう
「あ、それはもしかして先日・・・」
アリスが呟いた
「とても沈んで帰ってらっしゃったと思ったら突然『こんな星ぶっ壊して新しく創り直してやるわ〜!!』と言ってらっしゃった件ですね」
「そーそー、んでその後大会のチラシ見て取り止めたあの件」
そんなことで一度星が破壊されそうになっていたとは
「えーっとぉ、発売日当日じゃないとどうしてもダメ?」
「ダメ♪」
やなくの言葉にらいがニッコニッコ笑いながら答えた
「じゃあいくよ〜」
「ちょっ・・・ま・・・」
やなくの言葉を防ぐかのごとくらいの両肩とトレンチコートの下からレールガンが飛び出した
「必殺『それでも守りたい世界があるんだー!!』発射!!」
やなくの体に標準が合わせられるとレールガンが一斉に火を噴いた
「『空間遮断』!!」
やなくがらいの攻撃を防ぐ
空間が遮断されたためレールガンはそこで止まった
「よかっ・・・」
それもつかの間、やなくの目に空間を遮断していない側面で、ランチャーとバズーカを連結させるらいの姿が映った
「必殺『グゥレイトォ〜』」
ガキンッと連結したバズーカからビームが撃ち出された

この後の惨劇に関して当局は一切関知していない

勝者『らい』



「全く……ここまで役に立たないとは想定外でしたよ」
見事に真っ黒焦げになりなったやなくをベアトリクスが冷ややかに見下ろす。
「くぅ〜……ルカ、この怨み、絶対に晴らしてやるからな」
「ふふふ……楽しみにしていますよ。尤も……」
「う、あ、ぁ……」
怨みのたっぷり篭った言葉に最高の笑顔で答えるベアトリクス。と同時にその背後から近付いてくる人物を見たやなくの顔が一気に青く染まった。
「やなくさん、少し宜しいかしら?」
「……貴方に明日が有れば、の話ですがね」

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