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ブレスク!!
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ブレスク!! 20


Gブロック
勝者:アイゼンガー
時間:49秒


「遂に予選も最終ブロック!今年は近年稀に見る強豪揃いですね、やなくさん」
「いや〜、ホントつくづく参加しなくてよかっ……」
とその時、電光掲示板の出場者欄に『やなく』の字が表示される。
「おっ、次は俺の出番?じゃ、さくさくっと……ってどゆことっ!?俺は絶対に……」
突然の展開にノリツッコミしつつ慌てて拒絶しようとするが……
「やなくさん、頑張って下さいね」
「……頑張ります」
妻の笑顔の圧力の前にあっさりと屈した。


「絶対ルカだ。あの冷酷非道な偽善者の仕業に決まってる。しかもアイツの事だから……」
リング上でブツブツと言い続けるやなく。当然の様に攻撃が集中するが、
「んだぁ? 全く手応えが無ぇ」
「一体どうなってやがんだ!?」
それらは全く効果を上げていない。暫く出場者の猛攻が続いていたが、やがて……
「ハッ、守ってばっかかよ。大魔王も大したことねぇんだな」
「五月蝿いな。弱い癖に」
一人の不用意な一言を引き金にリングごと一人残らず消し飛ばされた。

Hブロック
勝者:やなく


「やっぱりアイツの仕業だったんだ……」
らいと対峙したやなくがウンザリした様にうなだれた。

対戦相手がアイゼンガーでないのは、Cブロックの代表が居ない為、公平を期すべくくじ引きでカードを決め直したせいである。
尚、くじの結果はシードがベアトリクス、準々決勝の第一試合がサラ対Dブロック代表、第二試合がやなく対らい、第三試合がアイゼンガー対アドラーとなり、既に第一試合を終えサラが準決勝に駒を進めていた。

んで、再び準々決勝第二試合−−
「明らかにルカが何か細工したし……」
やなくがぼやく
ルカの細工も気になるところだが実際問題らいが『どの程度』本気なのかの方が気になる
「あの〜もしもしマスタもといらいさん?もしかして結構本気だったりしちゃったりする?」
「え〜、まっさか本気なわけないじゃん」
「そ〜だよね〜。まさかこんな戦いで本気なんて・・・」
やなくの言葉の最中、ニッコニッコ笑いながららいが右手を軽く振った。するとそれだけで地面が深くえぐれた
「(本気じゃん!!それも結構本気じゃん!!)」
らいが一歩ずつ近付くのに合わせやなくが一歩ずつ下がる
ニッコニッコ笑うらいに対して次第に青ざめていくやなく
前門のらい後門の赤凪
そんな言葉が脳裏を横切るやなく
「(死ぬ!!っていうか死にたい!!)」
そんな事を考えていると
「や〜な〜く〜君」
夏休み、家にいる友達を呼ぶようにらいがやなくを呼んだ
「いっ・・・嫌・・・」
ズリズリと後ずさる
「あ〜そ〜ぼ〜」
やなくの脳裏に過去のトラウマが蘇る
「嫌だぁぁぁ〜!!」
やなくは逃げ出した
「遊ぼうよ〜」
しかしまわりこまれてしまった
逃げられない!!

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