PiPi's World 投稿小説

ブレスク!!
その他リレー小説 - その他

の最初へ
 15
 17
の最後へ

ブレスク!! 17

「さすがルカね…」
サラは静かに言う
「で?」
やなくはサラを見た
「何?」
「あんたも出るんだろ?もちろん」
「ええ。あたしが負けると?」
「嫌、面白いものが見れるな」
やなくは笑った
「貴方は息子の応援でもしてなさい。出場するみたいよ。」
サラはにこやかに笑って手を振った
視線の先には両手を大きく振っているペインの姿がある
「アイツ…」
やなくはペインの姿に呆れていた
「サラちゃんっ!俺様の勇姿見ててくれよっ!」
ペインはサラの両手を握って言う
「ええ。期待してるわ」
サラは優しく微笑んだ
「ペイン…」
やなくは静かにペインの名を呼ぶ
「あー、親父いたの。ん?サラちゃん、親父と知り合い?」
ペインは首を傾げた
「ええ。昔の…ね?やなくさん?」
サラは笑った
「まぁ、そんなとこだ。ペイン、凪母さんが後から来るから」
ビクッと一瞬体がこわばるペイン
「マジで?」
「マジで」
嫌〜な沈黙が流れる
「と、とりあえず!!頑張ってくりから見ててねサラちゃん」
そういうと全力疾走で控室に走り去った
「・・・我が息子ながら・・・」
「あら、貴方の息子だからよ」
と、その時
「『一片の悔いな〜し!!!!』」
バゴンッと凄まじい音と共に屈強な男達がリングの外に弾き飛ばされた
見るとリングの中心には右手を高く掲げたらいが立っていた
「はい、終〜了」
「おぉ〜っとらい選手、凄い!!先程のベアトリクス選手の記録を上回る八秒だ〜!!」
「お見事です。マスター」
「・・・」
「・・・」
盛り上がる会場の中、静かなサラとやなく
「あれ、ちょっと本気だよな」
「・・・まぁ勝てないこともないでしょ。トーナメントじゃ先にルカが当たるみたいだし」
サラが去った後
「・・・俺、出ないでよかった」
そう呟いたバスターズのやなくだった

「なんだぁ?小せぇのが一匹混じってるぜ」
「こいつはガキの遊びじゃねぇんだがなぁ」
「ふん、身の程知らずが……吠えろ! 竜王!!」
 そう叫んだペインが背負った大剣を振り降ろすと巨大な竜巻が現れた。
「う、うわ〜っ!」
「なんじゃこりゃあ!」
 成す術なく次々と竜巻に飲み込まれていく参加者。それを見て高笑いするペイン。が、
「はーっはっはっ、は?うわ、待て。こっちに来るなぁっ!」
 彼もまた逃れる術を持ってはいなかった……

Cブロック−−
全滅により勝者無し……

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す