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ブレスク!!
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ブレスク!! 15


体育館前に来てみるとそこは既に人で埋めつくされていた
「はぇ〜・・・ヤッパ先生倍率低いな〜」
体育館の巨大な電光掲示板を見上げていたトムがため息混じりに声を上げた
「まぁベアトリクス先生の優勝はほぼ確実ッスからね」
「いや、今年はどうなるかわかりませんよ」
突然後ろから声が聞こえた
「先生!?」
「去年までの参加者なら負けはしませんでしたが・・・」
そう言いある一点を見つめる
「なぜ今年は彼が・・・いや、考えようによってはチャンスか・・・?」
ブツブツ呟きながらその場を去るベアトリクス
「彼・・・って誰ッスか?」
「あ、あれじゃねぇ?」
ベアトリクスの視線の先を追うとそこには見慣れた名前が出ていた
「『らい』?らいってあのカフェの店長か?」
「そうみたいッスね。でもあの人強いんスか?」
「さぁ?」
首を傾げるトム
「強いわよ。本気を出せば…」
サラはトムに微笑みながら言う
「ねぇ、これってあたし達生徒は出場できないのかしら?」
サラは考えるかのように首を傾けた
「さぁ?今まで出場しようって思った奴らがいないからな…」
トムは静かに言う
「そぅなの…彼が出るなら…あたしも出場したいんだけど…」
「やめておいたほうがよろしいですよ。サラさん」
ベアトリクスが馬鹿にしたように鼻で笑う
「ルカ…あんたこそ、らいに勝てるの?」
サラも負けず反撃にでる
「貴女には無理です」
「絶対出場しますからっ!学長の所へ行ってきますっ!」
ズンズンとサラには珍しく感情を露に学長室のある本館に歩いて行った
「全く・・・ムキになるのは相変わらずですね」
ため息混じりにサラを見送るとベアトリクスがアルト達に振り向いた
「ま、生徒の参加は禁止されていませんから誰でも出場は可能ですよ。貴方達も出てみてはいかがですか」
「う〜ん・・・」
実際ベアトリクスに勝てる気が全くしない二人
「(自分も『変神』出来れば優勝できるかもしれないッスけど・・・)」
変神後のアルトならともかく今のアルトはただの学生なのだ
「俺出る」
突然トムが宣言を上げた
「・・・マジッスか?」
「おう!!本気と書いてマジと読む!!サラちゃんにいいとこ見せなきゃ男が廃るってもんよ」
目を輝かせるトムを前にアルトが深い、マリンピア海溝より深いため息をついたときだった
「その意気やよし!!俺様も出るぞ、トォム!!!」
ババーンとトムの前に現れるペイン
「おうともよ!!着かなかった決着今度こそつけてやるわい」
二人してバックに炎を背負い火花を散らす
アルトが暑いなーと思っていると
「あ、アルト〜」
ベルがアルトの後頭部をこづいた

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