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ブレスク!!
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ブレスク!! 14



「勝手に!」
「次回予告!」

「突然の巨大ロボット襲来から街を救ったアイゼンガー! 果たして彼の目的は一体……」
「……うるさいわね」
「あぁっ!何を……」
 興奮気味にまくし立てるアナウンサーに不機嫌そうに呟くサラ。
 続いてドカッとかバキッとかいう破壊音と共に誰かの悲鳴にも似た声。
「それじゃ気を取り直して……次回、『いきなり最強伝説!?』お楽しみに!」

「あぁ……一台ウン百万のカメラがぁ、番組のセットがぁ……」


 『NEWS21』のアイゼンガー特集から一週間−−

「よっ、アルト!」
「……うわっ!」
 いつもの登校風景の中、背後からトムに背中を力一杯叩かれつんのめるアルト。
「っつぅ〜……朝から何するんスか」
「あははは、悪ぃ悪ぃ……それよりさ、いよいよだな」
「何がっスか?」
「決まってるだろ?あの一般参加アリ、武器の持ち込みアリ、おまけに学校主催の賭けまでアリの恒例行事『クレブレ教員対抗模擬戦』通称『マリンピア一武闘会』さ」
「……何でそんな説明口調なんスか?」
「えっ?そりゃあもちろん分かり易い様に……」
「誰にっスか?」
『………………』


第三話
「いきなり最強伝説!?」


「先生、頑張って下さいね」
「絶対怪我したりしちゃダメだよ」
 その日の昼休み。ベアトリクスの周りに女子生徒の群れが出来ていた。
「何よ、アレ」
 パック牛乳を飲みながらベルがリフィーに尋ねる。
「武闘会に出るらしいわ」
「!! ……ゲホゲホっ」
 驚きのあまり牛乳にむせるベル。
「……大丈夫?」
「思いっ切り文化系の先生がどうして!?」
「学長命令みたい」
「どういう事よ?」
「去年の賭けの収入が少なかったらしいの」 そう言うと弁当のおかずを口に運ぶリフィー。
「…………?」
 ベルが全く解らないという顔をしていると、
「つまりルカなら絶対に優勝するって事よ」
 後ろから既に昼食を済ませたサラが口を挟んだ。余談だが、僅か一週間で彼女はリフィーと男子生徒の人気を二分する迄になっている。
「そして、もちろん叔父さんに懸ける人は少ないから……」
「賭けで儲かる!」
 ベルの言葉に二人がそう通りという風に頷いた。
「まぁこの街で最強だから叔父さん」
「そうでもないけどね」
リフィーの言葉にサラが小さな声で呟いた
「え?」
「フフッ、まぁ『本気』になればだけど」
そう言うとリフィーの追求を阻むかのように放送が入る
「只今より選手発表を行いますので気になる方は体育館前に集合してください」
「あ、いよいよ選手発表みたいよ。リフィー、見に行こうよ」
「・・・わかったわ、ベル」
サラを一別すると視線ベルに向けた
「私も行くわ」
そう言うと三人は体育館前に向かった

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