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ブレスク!!
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ブレスク!! 12


「フハハハハッ!やはり現れたなアイゼンガー!前回はフイをつかれたが今回はそうはいかんぞぉっ!!ここが貴様の墓場だあっっ!!!!」

「…うわ…悪役のお決まりの台詞廻しだけど…ねぇ…」
ビシィッ!とジャージーがアイゼンガーに向けてポーズまで決めるがいかんせんピンクなロボットの上に居るためまったく迫力と説得力に欠け、リフィーの漏らした感想はその場にいた皆の総意でもあったりする。
「やかましいっっ!これでも喰らえぇ〜っ!!」
地団駄を踏みながらジャージーはパンサーロボの前足の鋭い爪で攻撃を仕掛けた。
しかし、その攻撃を半身をずらし避けると、その動きのまま振り下ろされたピンク色の腕に後ろ回し蹴りを叩きこんだ。
「のはぁぁぁ!!!?」
腕を蹴り飛ばされバランスを崩したロボが前のめりに倒れ込んだ
「アイゼン・・・」
倒れ込んでくるロボに向かいアイゼンガーが拳を握り締めた。
「ナッパァァァ!!!」
拳を叩き込むと同時に背中のブースターが火を吹き、パンサーロボを倒れ込む方向と逆に殴り倒した。
「うっわ〜弱〜」
「雑魚ね、雑魚」
ある意味ナイフよりも斬れ味のある攻撃がロボと共に倒れているジャージーに追い討ちをかける
「くぅぅぅ・・・今日のところはこのくらいにしといてやるわ!!」
なんとかロボを起き上がらせたジャージーがビシィッとポーズを決めながら叫んだ
「ヤだ」
ポーズを決めたジャージーにアイゼンガーが答える
「・・・・・・」
「・・・・・・」
しばらくの沈黙の後
「すいません、見逃してください」
ジャージーが頭を下げた
「(うわ!!謝った!?)」
「わかった。見逃す」
「(見逃すの!?)」
リフィーとベルが心の中でツッコンだ

「おぼえてろよアイゼンガ〜!!!」と捨て台詞を吐いて一目散に去るジャージー海賊団。
そんな後ろ姿をしばし見送ったあと、
「みんな大丈夫?」
アイゼンガーがベル達に声をかけた途端、物凄い勢いで一台のテレビ中継車が彼等の前に現れた。
車体にはデカデカと『MBS』の文字。この海上都市マリンピアの数あるテレビ局の中でもとりわけ報道に力を注いでるテレビ局の名前だ。
そんなテレビ局の車から勢い良くリポーターが飛び出してきた
「私は今、一連の巨大ロボット騒動を解決した人物の元にいます」
なぜか少し声を抑えた感じで話すリポーター
「では早速話しを聞いてみたいと思います」
そう言った瞬間リポーターが消えた
「消えた!!」
そしていつの間にかアイゼンガーにマイクを向けていた
「貴方はやはり正義の味方なのですか!?」
ズイッとマイクが近付けられた
「それとも貴方もこの町を征服しようとしているんですか!?」
グイグイマイクが押し付けられる
「いや、あのですね・・・」

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