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ブレスク!!
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ブレスク!! 11

その様子をアルトをじろじろ見ていると勘違いしたベル
「(なんでこの娘アルトばっかり見てるのかしら…。!!まさかアルトのことを!?)」
ベルの頭に瞬時にしてアルトとサラが手を繋いで野原をスキップしている姿が浮かび、膝枕に続き『はい、アナタあ〜んして』『うん、あ〜ん』、そしてさらにエプロン姿のサラがスーツ姿のアルトに『ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?』と言ったいる不思議な方程式が並ぶ
「…ベル、あんた本当に私と同じ歳?」
ベルの想像を見上げるリフィーが呟くがもちろんベルの耳には入っていない
「(この娘…強力なライバル出現だわ…)」
ベルの両目に嫉妬の炎が燃え上がる
「お〜い、もしも〜し、たぶん勘違いだから帰ってこ〜い?」
もちろん届いていない
そんなときだった
「もしも〜し、自己紹介終わりましたか〜?終わったんなら破壊活動続けたいんスケド…」
ジャージーが呟いた

「あ、終わったみたいです」
アルトを眺めるサラと暴走ベルに代わりに律儀にリフィーが答えた
「あ、そースか?じゃあ早速…」
ジャージーの言葉と同時にピンクの豹の胸部が開きミサイルが飛び出した
「ちね〜〜い!!」
「うわ!!一般戦闘員のセリフでミサイル撃ってるよこの人!!」
リフィーの突っ込み虚しくミサイルが着弾した


「フハハハ!!どうだガキンチョど…も…?」
勝ち誇った笑い声を上げていたジャージーの視界にあり得ない景色が飛び込んできた
ミサイルは着弾した。(もちろん死にはしない程度の破壊力)ならばそこには誰もいないはずである。
だがそこに『彼』はいた
赤と白を基調とした全身甲冑のような姿の『彼』がミサイルを防ぐために腕を交差させた姿で立っていた
爆風の残り風にたなびく長いマフラーのようなスカーフ
「『天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ』」
『彼』が腕を交差させたまま呟いた
「『悪を倒せと心が叫ぶ』」
腕の交差を解きゆっくりとジャージーを指差し叫んだ
「『アイゼンガー!!参上!!』」
「(彼がアイゼンガー…彼がこの世に出るようになってよね…あたしに昔の記憶が戻ったの…)」
サラは静かに腕を組んで言う。
「サラさん…なんでそんなに冷静なの?」
リフィーはサラに問う。
「えっ?何か言った?」
サラは我に返ってにこやかに答える。
「(この子…何かあるわね…。)」
リフィーは静かに思った。

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