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マジカルガールロンリーボーイ
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マジカルガールロンリーボーイ 8

「でも強くなるためには…魔力を誰かから奪わなきゃいけない…だよね?」
「うん……だから夢なのよ。本当にいつかなれればって。それに…私のお母さんがダブルマイスターだったのよ。今は死んじゃっていないんだけどね?」
「お母さんが夢ってこと?いいね…そういうの」
「うん……ちなみに現在、ダブルマイスターは十人しかいないの」
「十人?随分少ないね」
「うん。その中でも居場所が分かってるのが四人。居場所が分からないのが四人。不明なのが二人」
「不明って?」
「あー…説明が微妙というか、分かってもらえるか微妙なところなのだけど、生きてるか分からないというか、存在しているか分からない…みたいな?」
「なにそれ。それってダブルマイスターとしてカウントするの?」
「実力だけで言うならダブルマイスター相応の実力を持っている…らしい。私にだって分からないわよっ!」
「そ、そうなんだ…」
「ちなみにお母さんは『ヴァイオレットヴァルキュリア』と呼ばれていたわ?」
「ばいおれっとばるきゅりあ?」
「ダブルマイスターにはあだ名が付けられるのよ。もちろん十人全員に付いていて…居場所確定してる四人は
『神(ゴッド)』
『絶対支配(マスターオブマスター)』
『狂血鬼(バーサーカーバンパイア)』
『綺羅綺羅世界(ワンダフルワールド)』
居場所が不明な四人は
『電波妖精(フェアリーニート)』
『消失迷子(ロストナンバー)』
『玩具箱(ピーターパンドラボックス)』
『悲恋主義者(ハートブレイカープレゼンター)』
不明な二人は
『悪夢蘇生(ダイイングライブ)』
『未知数物質(アンノウンアンノウン)』
って言われてる」
「全部覚えてるんだ…」
「夢だからね?あともし出会ったらすぐ逃げなきゃいけない奴もいるし」
「物騒なあだ名もあるけど、それは悪い魔法使いなの?」
「うん。『狂血鬼(バーサーカーバンパイア)』が何で居場所が分かるかってある場所に封印されてるからだしね?」
「うへぁ………僕が出会うことは無いだろうけど…」
「ま…見ててなさい?私がお母さんのようにダブルマイスターになるんだから」
「楽しみにしてるよ」



episode 4
「warmth -ヌクモリ-」



そして飽きもせずに、周りの人は僕を苛める。
強くなろうとする僕の心をズタズタに傷つける。
だから僕は基本、学校に行きたくない。
誰も味方なんていない。
教師なんて笑えるほど僕に無関心だ。
そんな今日も、僕は苛められる。
「おい……静夢。金は?」
「…持ってない」
バキッ!
右頬を殴られた。痛い。
「なら誰かから奪ってこいよ!」
「そんなこと…できな―
バキッ!!
また殴られる。

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