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マジカルガールロンリーボーイ
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マジカルガールロンリーボーイ 52

「乙女とか言われても正直ついていけない……」
「んもう!そんなことより!手紙が届いているわよ?」
手紙…?誰からだろう…?
ワンダーちゃんから手紙を受け取って、差出人を見て驚いた。
差出人は、朝霧静夢だった。


突然の手紙をすみません、葉桜さん。
朝霧静夢です。本物という証明はできませんが、本物です。
伝えたいことがあります。
アッシュの計画の話です。
アッシュにはある一つの計画があります。
それは魔法使いの更にひとつ上の存在、この世のすべてを意のままに操れる「創造主」になり、現実世界と魔法世界を支配することです。
いきなり突拍子もないことですが、事実です。
その「創造主」というものがどうすればなれるのかは分かりませんが、アッシュは「創造主」になる方法をどうやら知っていて、それに従い行動しているそうです。
なんにせよ、アッシュを止めなければ僕たちに未来はありません。
僕はアッシュの近くで幽閉されていますが、以前のように枷で縛られてはいません。
ここがどこなのかを伝えることができればいいのですが、生憎外出が許可されていません。
この手紙も、無事に届くといいのですが。。。
葉桜さん、アッシュを止めなければいけません。
アッシュの計画にはいくつか障害があるらしくまだ時間的な猶予はあるはずです。
僕もできる限りのことはしますので。
それでは、またチャンスがあれば手紙を出します。

P.S.
現実世界にホロウワールド、という孤児院があります。
アッシュ、アリス、僕、そして青空美空がいた孤児院です。
そこにヒントがあるかもしれません。


「創造主……」
「雅ちゃん、聞いたことがあるわ?」
「本当!?」
「ええ、古い……昔話よ。伝説の魔法使いの話よ。でも、それこそ伝説だと思っていたのだけども……違うのかしら」
「ワンダーちゃん、それなんか資料とかある?」
「どうだったかしらねぇ…探してみるけど……古い資料になるわ?資料というより絵本とか童話かもしれないけど」
「構わないから、お願い」
私は踵を返す。
「ちょ、ちょっと雅ちゃん?どこにいくつもり?」
「現実世界、ホロウワールドを調べにね?本当は美空に聞くのが早いんだけど…目を覚ましたら教えてね?」
「分かったわ。雅ちゃん、気をつけなさい?どんな場所か分かったもんじゃないわよ?」
「うん、ありがと」
魔法協会から出て、魔法世界と現実世界をつなぐゲートに着く。

アッシュの計画、は止めなければいけない。
でも、今の私じゃ止められない。
「もっと強くならなきゃ…」
その具体的な策も思い浮かばず、私は現実世界に辿り着いた。


Chat Time 
「pandora」


「葉桜は現実世界に行ったか」
「そうだ、行くのか?玩具箱?」
「もちろん。あの娘は僕のものだ」
「そうか。気を付けろよ、昔とは違う」
「僕だってそうだ。ピーターパンにはなれないし、妖精だっていない」
「ふん、そうか。ならここでお別れだな」
「ジジィはどうするんだ?悲恋主義者?」
「そうだな……悪役はもう疲れたから、そろそろ後継者でも探すかな」
「そうか、達者でなジジィ、あの世で待ってろ」
「うるさいわ生意気なガキめ」


Chat Time 
「tragic love」


「やれやれ、もう出てきていいぞ」


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