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コトノハ〜KIYOMARO&MEGUMI〜
恋愛リレー小説 - 二次創作

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コトノハ〜KIYOMARO&MEGUMI〜 9

 そのままの顔で返事を書く。もちろん清麿くんのことは許してあげると伝えるため。

「さて…許してもらったわけだが…」
 恵さんが怒るかもしれない状況になってしまった。
〜15分前〜
 俺は入り口の所で二人を待っていた。することもないのでベンチに座っていると、聞き慣れた声がした。
「あっ!高嶺くんにガッシュくんだ〜!」
 とっさに振り向いた先には5つの人影…。最悪の瞬間がおとずれたか。
「ああ、水野…」
「どうしたの?予定があって来れないんじゃ…やっぱり来たの?」
「いや…その…」
「清麿は今からここでデートなのだ。だからスズメ達の誘いを断ったのだ」
 バカ、ガッシュ!なにいきなりバラしてんだよ!?
「へえ…デート、ねえ」
 水野…後ろになんか見えるぞ…なんか…黒いオーラのような物が渦巻いてる…。
「いや…デートするのはガッシュとティオで、だな…俺は付き添いで来ることになってたんだ」
 自分で言っといて何だが、苦しいこと限りない。バレる…よな。
「なんだ〜。てっきり清麿くんが女の子とデートするのかと思った〜」
 アハハ…。こいつが単純…もとい、物わかりが良くて助かった…。
「なに言ってるの…」
 ガッシュの目を見つめて、必死でアイコンタクトする。まあ、顔は悪魔とも鬼ともつかない物になってるがな。
「何でもないのだ…デートするのは私なのだ…」
 怯えた表情でこっちを見るガッシュに、優しく微笑む。全てを許すかの如く。
「なら、私達ともいっしょに回ろうよ?嫌?」
 ああ、また変なオーラが渦巻いてる…。ここまできたら脅迫じゃねえのか…?
「あ〜…でも向こうの都合もあるだろうし…」
「…恵ちゃん」
「ハウア〜ッ!!」
 水野の口を押さえてトイレの影に連れこむ。山中の『なんだ?人目を気にしろよ高嶺』という声も完璧に無視。
「…ティオちゃんが来るってことは恵ちゃんも来るんでしょ?」
「…ああ、そうだよ。恵さんに迷惑かかるからバラすなよ、水野?」
 水野はなにか考えこんでから、ある条件を出してきた。
「バラさないから、私達もいっしょに回る。これが条件」
 …4人で回れないのは痛いが、恵さんに迷惑はかけられない。

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