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コトノハ〜KIYOMARO&MEGUMI〜
恋愛リレー小説 - 二次創作

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コトノハ〜KIYOMARO&MEGUMI〜 15

「…俺、最低だな…。好きな人を傷つけて、泣かせて…。」
「…嘘」
「嘘じゃないよ…。俺は、恵さんが好きだ。初めて会った時から、会う度にだんだん惹かれてた。でも恵さんはアイドルだから、恋しても迷惑なだけだと思ってた…言い聞かせてた。だけどもう…止められない」
 景色が、霞む。涙が溢れてきた。私の、片想いじゃ、なかった…。それに…私のことを考えてくれていたことが、嬉しい。
「私も、清麿くんが…好きなの。でも…清麿くんに迷惑がかかるから…」
「かけてくれよ、いくらでも…俺が全部受けとめるから」
 ああ、この人を好きになって…よかった…。
 彼の唇に自分のそれをそっと重ねる。触れるだけのキス。離れた顔は、真っ赤に染まっていた。
「…恵さ、俺…その初め…て」
「私も初めてだよ。初めてのキス、責任とってね…清麿くん」
「どっちかってゆーと、一方的に恵さんが…」
 余計な言葉は唇でさえぎる。今度は長く、深く繋がる。
…。
 やがて、離れた。
「もう私のこと、離さないでね?」
「離さないよ…できればずっと、ずっと」
 そう言って、今度は清麿くんから口付けてきた。

 『好き』というひとつの言葉。これは、より親密になれる可能性と、関係が壊れてしまう危険性を秘めている。
 俺と恵さんは、恋人になれたが…これは偶然だ。偶然を掴めた幸運を、俺は大切にしたい。

fin.


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