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コトノハ〜KIYOMARO&MEGUMI〜
恋愛リレー小説 - 二次創作

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コトノハ〜KIYOMARO&MEGUMI〜 13

〜その頃の3バカ〜
「テメエには負けねえぞ、金山!!」
「んだと山中!!この金山様が返り討ちにしてやるぜ!!」
 二人は某○拳に夢中になっていた。そして岩島とマリ子はというと…。
「ねえ岩島…アンタホントにプ○さんのヌイグルミ取れるの?」
「任せなよ。僕はUFOにさらわれた時に、クレーンゲームの天才に改造されたんだ」
 そう言って挑戦する。
ピロロロ…ガコッ!
 なんと一発で成功した。意外、岩島の健闘。
「ほら取れたよ。ん?『ココを押すと喋る』だって…押してみよ」
プチ
『ぼくプ○さんだよ。ハチミツ大好きだよ。…なに見てんだよ…ハチミツ付けて喰っちまうぞゴルァ!!』
「「ヒイィィィ!!」」
(さて、本編戻るか…)

 お化け屋敷への道を三人で歩く。俺と恵さんに会話はなく、瞳も合わせられない。空気が、重い…。
「ガッシュくん達、もう中に入ってるかもね」
 空気に耐えられなかったのか、空気が読めてないのか知らないが、水野が沈黙を破った。
「「そうかもな(ね)」」
…。
 なんだよ、この気まずさは…。恵さんにあんなこと言われたら、意識するなってのが無理なのに。
「どーでもいいが、水野。後ろ向きに歩いてたら転ぶぞ?」
 大丈夫、と水野は言った。その数秒後、小さく悲鳴を上げて倒れそうになる。
「危ね…」
 とっさに水野の手を掴み、体を支える。とりあえず間に合った。
「ったく、言わんこっちゃねえ…」
「ありがと…高嶺、くん…」
 コイツ、頭のネジが何本か抜けてんじゃねえか?世話が焼けるにも程がある…。
「あの…ごめん、私…ちょっと…。ごめん」
 そう言って、恵さんは走り出した。恵さん…泣いてた?その時やっと気付いた。まだ水野の手を握っていることに。
「恵さ…」
 手を離して追い掛けようとすると、服の裾を掴まれた。
「…離せよ水野」
「高嶺くん、行っちゃ…ヤダよ」
 そう告げる水野の声は、震えていた。
「私、は…高嶺くんが、好きな…の。恵ちゃんの所には、行かな…いで」
 突然の告白。だからあんな、恵さんと張り合うようなことを…。でも…それでも俺は…。
「…悪い水野。俺はお前の気持ちには応えられん。俺は、恵さんが好き…なんだ」
 言葉の後、水野は座りこんでしまった。声を抑え…泣いている。
「ズルイよ、恵ちゃん。あんなに綺麗で、アイドルなのに…なんで高嶺くんまで持ってくの?私は、高嶺くんが好きなのに…ズルイよ」
「…水野」
「アイドルなんて何考えてるかわかんないよ?恵ちゃんだって、八方美人なだけかも…」

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