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コトノハ〜KIYOMARO&MEGUMI〜
恋愛リレー小説 - 二次創作

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コトノハ〜KIYOMARO&MEGUMI〜 11

「恵ちゃんには負けないんだから…」
「望むところよ」
 そんなこんなで9人での遊園地がスタートした。不安だ…。

 いろいろな乗り物やアトラクションを回っていると、あっという間に昼食の時間になった。
「清麿くん、お弁当作ってきたから食べましょ」
「ありがとう恵さん。悪いな山中」
「そーか、じゃあ俺達はどっかの店で食ってくるよ高嶺」
 そうして別れた。水野がうらめしそうにこっちを見ていたが…何故?
「清麿〜、早く食べたいのだ〜!来るのだ〜」
「ああ、スマン」
 いつの間にか立ち止まっていたらしい。先の方にいる3人に追い付くために走り出した。
 大きな木の下にレジャーシートを広げ、昼食にする。今回の弁当も本当に美味しそうだ。コロッケの比率が大きいのは偶然だろうか…?
「恵、なんでコロッケがたくさんあるのだ?」
「恵ったら、清麿がコロッケ好きって聞いて張りきっちゃったのよ」
 ティオがイタズラっぽく笑う。
「こらティオ!なに変なこと言ってんの」
 叱る恵さんの顔は、心なしか赤く見えた。
「あっ、それよりよく恵だってバレなかったわね」
 ティオがからかうのをやめて話題を変えた。こういう話題なら俺も照れずに参加できる。
「ああ、水野には黙っててもらってし。それに山中達も、恵さんが俺なんかといるなんて思いもしないだろうからな」
「それに髪型変えるだけで結構気付かれにくくなるのよ」
 確かに今日の髪型だと、いつもと違う印象を受ける。いつもはすごく大人びて見えるのに、今日は年相応…いや、若干幼く思える。綺麗より可愛いと言った方が合う感じだ。
「ガッシュ、ご飯食べたら次何乗る?」
「ウヌ〜…まだあの2つには乗れないしの…」
 身長制限のあるジェットコースターやらは、ガッシュ達じゃ乗れない。
「ならお化け屋敷でも入るか?あれならお前達でも入れるだろ」
 なんとなく思いつきで言ってみた。そう、他意はなく、ただ閃いただけだ。でもティオには誤解されたらしい。
「…清麿。もしかして、狙ってる…の?」
「…何を……!?ティオ!んなわけねえだろ!!」
 顔が熱い…多分、赤くなっているに違いないだろう。
 うろたえていると、恵さんと視線がぶつかった。お互いすぐにそらしたが、恵さんの顔は俺と同じくらい赤くなっていた。

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