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楽恋鉄路旅情
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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楽恋鉄路旅情 4



さて、顔面に愛する彼女のアッパーをくらった僕だが、知らないうちに寝てしまったらしい。
突然、ポケットに入れていた携帯がけたたましい音を立てて鳴る。
「おぉーきぃーろぉー!!」
あぎゃっ!
彼女からの誕生日プレゼント。ファイル名は確か「愛の目覚まし」だったかな?ははは、恐ろしいよ。全く。
彼女はというと、まだ昨日と同じ状態で寝ていた。後が怖いのでとりあえず起こすことにする。
「おぃ、起きろ〜」
「むにゃむにゃ・・・あ、熱い・・・のぉ。ぁん、はぁ、むにゃむにゃ・・・」

ったく、どんな夢みてるんだか・・・ちょっと気になるが・・・。
「起きろ〜。」
とりあえずもう一度。
「むにゃむにゃ・・・あら、私なんでこんな所に?えっ?ちょっと?どきなさいよ。」
いやいや、あなたがどいてくださいよ。
「なんかいったかしら?」
「いえ、なんにも!」
「また何かやらしいことでも考えてたんじゃなくて?」
「あのなぁ・・・」
「ほら、図星ね。まったく、呆れるわ・・・」
「だから僕は・・・(そりゃあんただろう?)」僕が反論しようとした刹那・・・
ームギュ、ムギュ、ムギュッー
「!?な、なにを・・・」
「・・・あ、篤史が嬉しいなら・・・べ、別にいいんだからねっ・・・」朝から刺激的です・・・。とっても。
「はぁ・・・。」
お姉さまにはついていけません。
ー10分後ー
僕らはとりあえず降りる支度を始めた。この列車は4時13分に直江津に着く予定だが、遅れているみたいだ。
「きたぐに」は6時20分に直江津に着くので2時間位暇がある。いつもならふらふらと駅の周りを徘徊しているのだが何しろ朝早いので駅にいようと思っている。
「所でさ、日の出って何時なのよ?」
「さあ、何時だろうなぁ?多分5時位じゃない?」
「・・・彼女を誘って日の出を見に行こうとか思わないわけ?」
「残念。日本海側だから見えないんだなぁ。」
「・・・それくらい知ってるわよ・・・」
そう来ると思ったよ。
「じゃ、行こうか?実は調査済みなんだな。日本海側でも明け方はきれいなんだぜ。」
ガラガラッ。

「うん、行く行く。だ・い・す・き」
ームギュッー
あ、やっぱり僕は幸せ者・・・
「ゴホン、ゴホン、えぇ、まもなく直江津に到着します・・・お降りのお支度をしてお待ちください。」
ガチャッ
「「・・・」」
「さ、降りようかぁ?」
「そ、そうね・・・」

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