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ケイとみんなとパラレルな事情
恋愛リレー小説 - ラブコメ

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ケイとみんなとパラレルな事情 9

って、待て!?
中に教師も混ざってないかっ!?
「この暇人共めぇ〜! 何を考えてるんだよ……」
俺はこの時点でうんざりしていた。


「心配しないでケイ、ちゃんと取って置きの作戦考えてあるから大丈夫よ。」
俺のうめきが聞こえたのか柊が隣から声をかけてきた。
「ホントか?なんだ、それならそうと先に言っておいてくれよ〜」
思わず笑みが溢れる。
フォローがあるとは言えこの数には不安だったのだ。
「んで、作戦ってなんだ?」
「フフフ、それはまだ秘密よ。」
「えっ?」
「だから、ひ・み・つ」
笑顔で言う柊に多少不安を覚えた
始まる前に言わなくて大丈夫なのか?

「それでは、これよりスタートします。参加者意の人は目をつむって10数えて下さい♪」

智香がそう言うとみんな一斉に数を数えだした。
「1・2・3…」
「ほら、ケイはこっち!急いで急いで!!」
柊は俺の手を引っ張り体育館をでて校門に一直線に向かう。
「そうか!学校をでるのか!反則臭いけどそれなら確かに絶対捕まらないな!!」
だが、その言葉に柊は不思議そうな顔をした。
「なに言ってるの?それじゃあルール違反でしょ?ハイ、ケイにはこれ!」
そう言うと柊はスクールバックの中から蛙の着ぐるみと風船を取り出した。
「はっ?」
俺は思わず目が点になる。
「いや、だからこれ着て校門の前に立つの!」

こうして俺は着ぐるみを手渡されほぼ無理矢理にこれを制服の上から着せられると、最後に柊は大量のビラを渡してきた。
「ま、最初の時間稼ぎとしてはこんなところね。そのビラは学内配布の許可は取ってあるから安心して配り歩いてね」
まあ、確かにこの格好をしてれば俺とはバレないかもしれないけど、いきなりこんなのが学園内を歩いてたら不自然じゃないか?

そんな事を考えていると、柊は俺に向けて親指を立ててきた。
「うちの学園の生徒は多少の変化くらいなんとも思わない。まして、今みたいなイベント中は特にね」
自分が通ってる学園ながら嫌な風潮だな、おい……
「確かにそういった事に心当たりがない訳じゃないけど、これの中身が私だってバレたら逃げられないような気が……」
「そこは大丈夫。そのビラを配り終えたらここへ向かって」
そう言うと柊は一枚のメモ用紙を俺に渡してきた。

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