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大切な人
恋愛リレー小説 - 青春

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大切な人 5

「聖恋!」
『大ちゃん♪私、凄く幸せ♪』
〜〜♪
ピッ…
『もしもし♪』
"聖恋か?俺だ!"
『おっ…お父さん!?』
"俺の決めた男と結婚するんだ!"
『嫌だ!!私はもぅ結婚するの!嫌だから家を出て携帯も買い替えたのに何で番号知ってるの?』
"探偵に頼んだんだ!"
『私は政略結婚は絶対やっ!!』
「聖恋どうした?!」
『大ちゃん…』
私は大ちゃんに携帯を渡した。
「もしもし聖恋のお父さんですか?」
"そうだが、あんたは誰だ?"
「聖恋と婚約してる眞木 大輔です!」
"聖恋を出せ!!"
「聖恋を僕に下さい。」
"駄目だ!!聖恋に代われ"
「わかりました!」『大ちゃん?』
「代われって!大丈夫、俺達がついてるから話し合いして!」
『ぅんっ…』
"聖恋、何処の馬の骨かわからない奴と結婚するな!早く家に帰って俺の決めた男と結婚しろ!"
『話し合いは無理みたいね親子の縁切ります!!さようなら!』
ピッ!!
『大ちゃん…話し合いは…無理…だった…』
「聖恋!一旦、実家に帰って話し合いをするんだ!」
『えっ!?大ちゃん何言ってるの?』
「ちゃんと許しをもらって結婚しよう!」
『話し合いは無理だよ!!』
「ちゃんと説得するんだ!俺達の未来の為に!」
『もぅ、いい!あの親に解って貰えるわけないよ!何度もしたけど無理だから家出して今の仕事してるのに私の気持ち解らないんだね大ちゃんなんて大嫌い!!』私は泣きながら部屋を飛び出しマンションを出ていった。
私はマンションから少し遠い誰もいない公園に走りついた。
そのまま公園からタクシーを拾うと、私は親友の夏美のマンションに向かった。
ピンポーン…
‘はぃっ♪’
『夏美〜〜…』
私はドアが開いた早々夏美に抱きつき泣き始めた。
‘聖恋どぅしたの!?とにかく入って!’『…』
私は無言のまま頷き部屋に上がった。
夏美はジュースを運んできてくれた。 
‘大輔君と何かあった?’
『実は…』
私は、さっきの事を話した。
‘そぅか…聖恋の家は金持ちだから、政略結婚があるんだもんね…’
『私は嫌だから家出して今の仕事してるのに…大ちゃんったら私の気持ちなんて…』

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