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大切な人
恋愛リレー小説 - 青春

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大切な人 11

父は、悲しげな顔をしながらそう言った。父親としては、娘の選んだ相手の自由にさせたいのだろう。
しかし、会社の経営者としての立場がそれを許さない。
直系の家族で無ければ裏切りがおこる。
聖恋に兄弟はいないので、聖恋が継ぐしかない。
聖恋の家系は皆経営の才能がある。そして選ぶ配偶者も。それを知った大輔は、遂に決断した。

「俺は…聖恋との道を選びます。たった二年…これから聖恋と過ごす何十年を考えたら…。」
〈お義父さん!大輔を2年お貸しします!しかし、大輔もEXILEの大切なメンバーです!聖恋ちゃんもマネージャーが風邪とか、どうしても休まなきゃならない時はマネージャー代理もしてくれるし、企画構成やライブ構成もしてくれる大切な秘書ですEXILEの他EXILESのみんなの健康管理とか気を配ってくれる優しい娘です!〉
'母を早く亡くし会長という仕事柄なかな構ってやれないし思い出も作ってやれなかったから16で家出した時は不良になったかと思ったが、良い仲間に恵まれ、聖恋を頼る人がいて立派になったな!両立を許す!ネットや電話で連絡すればなんとかなる!会議の日だけは出席してもらう!,
〈わかりました!会議の日だけはなんとかします!社長として誓います!〉
'取引成立だな!聖恋を立派にしてくれて感謝してる!ありがとう!,
『お父様…』
《聖恋ちゃん良かったな!》
「聖恋!」
『大ちゃん…♪』
私は嬉しさのあまり大ちゃんに抱きついた。
そして二年がたった…しばらくは順調に全てが上手くいっていた。
だが、悲しい事に聖恋の父は聖恋と大輔の子供が生まれてから、3月後にこの世を去った。胃ガンだった。しかし父は満足げだった。
大慌てで大輔は会社を継ぎ、EXILEを二年間だけ抜けた。

今日はとうとう記念すべき大輔の復帰の日だ。
二人の子供、銀次郎も二歳になった。大輔によく似て男前だ。
大ちゃんが約束の勉強の為EXILEを離れて1年後………
私は、いつものようにご飯支度をしていた。
『ぅっ…』
私は、ご飯の匂いで吐き気がした。
「おはよう聖恋!そろそろ、みんな来る…って…聖恋!?どうした!?大丈夫か?」大ちゃんは私の背中を、さすってくれた。
『ぅっ…大…ちゃん…』
ピンポーン…
「ちょっと待ってろ!」
大ちゃんは玄関に行った。 
ガチャッ…
〈おはよう大輔!〉「ヒロさん大変です!」
〈どうした大輔!顔が真っ青だぞ!〉
「聖恋が!」

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