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サプライズな毎日
恋愛リレー小説 - 青春

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サプライズな毎日 4

「何で?」
「え?」
「何で助けてくれたの?」
「当たり前でしょう?」
「何が?」
「好きな人が危険な目にあっているのに助けない奴はいないと思いますけどね」
今、何かが聞こえた。でも認識ができない。こいつがあたしを助けたのは当たり前で、好きな人?誰が?あたしが?
蛍は相馬の上でフリーズしてしまった。そんな蛍を抱えながら体を起こし、膝に座らせる形にした。それでもまだ蛍は固まったままだった。
ようやく頭が働いてきて相馬に話し掛けたのはそれから20分程経ってからだった。

「ねぇ?」
「はい?」
「あなたあたしを好きなの?」
直球に聞きすぎたと思い赤面した。
「…。」
「う…。だ、黙ってないで何か言ってよ…」
「はぁ…。さっきも言いましたけど、僕はあなたが好きですよ。」
蛍は、相馬にサラっと言われさらに赤面した。
「気付きませんでした?」
何こいつ!?いきなり何言ってるの?
蛍は、いきなりの相馬の告白に口をぱくぱくさせてしまう。


「返事は聞かせてもらえないんですか?」
相馬が悲しそうな顔で蛍の顔を覗き込んだ。
「ぇ…。い、いきなりそんなこと言われたって…」
顔は真っ赤頭はぐるぐる完全にショート寸前だわ…。
蛍が返事に困っていると急に相馬がため息を吐いた。
「あーぁ。」
「な、何よぉ…」
「早瀬さんは僕のことをそういう対象で見たことないでしょう。」
「当たり前でしょう!」
一瞬相馬はつらい表情を見せた。

蛍は胸がチクリとした。
『今まで散々つっかかってきたクセに…周りのコにはいつも優しいクセに…‥今もからかってるの?だったら何でそんな顔するのよ!?』
頭の中は相変わらずグチャグチャ。混乱と一瞬見せた相馬のつらい表情が涙腺を刺激する。泣きそうなのを堪え、下を向く。
『何で涙が出てくるのぉ?!』
「…早瀬さん?」
「何よ…」
「泣いてるんですか?」

「ぅ…うるさいわね!そんな訳ないでしょ!」
あたしは何で泣いてるの!?ぅがぁー!!意味不明だよぉ 泣
『ちゅ』
あたしのほっぺに何かが触れた。
「え?」
蛍は驚いて顔を上げる。何が起こったか理解ができなかった。
「やっぱり泣いていたんじゃないですか。僕そんなひどい事言いましたか?」
相馬が何か言ってる。あたし今どんな顔してるのかなぁ…。などと以外に冷静な?蛍。

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