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サプライズな毎日
恋愛リレー小説 - 青春

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サプライズな毎日 1

決めた!もう決めたんだ!!今日こそは絶対言ってやる!!!
と私、早瀬 蛍が意気込んで過ごした日々、早三ヶ月…。
「ほーたるっ!」
鼻息を荒くして歩くあたしの後ろから友達が走ってきた。
「蝶子〜おっはよ〜!」
彼女は野宮 蝶子。あたしの中学校時代からの大親友だ☆蝶子は名前の示す通り蝶のように華麗だ。大きくぱっちりとした瞳、すっと通った鼻筋、口紅を塗らなくてもベビーピンク色の唇。ふわふわのウェーブのかかった漆黒色の髪。長身でモデルのような抜群のスタイル。
そんな完璧な外見を持つ彼女はあらゆる武術の有段者である。


「蛍どうしたの?鼻息荒いよ?」
「決めたんだ!」
「何を?」
「今日こそは絶対あいつに言ってやるって!」
「あいつって相馬?」
「そう!」
相馬とは、同じクラスの委員長で何かにつけてあたしを怒らしてくる嫌味な奴だ!

「でも言うって何を?」
「決まってるでしょ!?あたしに毎日つっかかるのはやめて!って言うのよ!」
「でもねつっかってるのは蛍のほうじゃないかしら?」
「ちがぁーう!あいつがあたしにつっかかるの!」
「ふぅん。」
蝶子は何だかにやにやしてこっちを見てくる。
「なぁによ。」
「いいえ〜♪なぁんでもさっ教室入ろ♪」
「なぁんなのよぉう!」
蝶子とそんなやりとりをしながら教室に入ろうと扉を開けると
ドン!
人にぶつかった。
「ぅあ!ごめんなさい!」
「いいえ。こちらこそ。いくらあなたが小さすぎても気付かなかった僕が悪いんですよ。」
確かにあたしの身長は150センチ無い…。
「ぅー!あんたがでかすぎるのよっ!」
「そうねぇ。確かに蛍は小さいわねぇ。」
「蝶子!あんたどっちの味方よ!」
「ふふっ☆蛍に決まってるじゃない」
「野宮さんも大変だなぁ。早瀬さんの子守ばかりで」
「あんたねぇ!今日こそは言ってやろうと思ってたんだけど、毎日あたしにつっかかるのはやめてくれない!?」
「え?僕そんなことしてませんよ?」
「しーてーまーすー!」
「そうですか?それはすいませんねぇ。」
「キィーッ!むかつくぅー!」

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