PiPi's World 投稿小説

Friend's
恋愛リレー小説 - 悲恋

の最初へ
 6
 8
の最後へ

Friend's 8

保健室にはだれもいないようで、エアコンの音だけが響き渡る。
僕は廊下に出ると、とりあえず職員室に行くことにした。

〜〜〜〜

私が気づいた時には既に担架に乗せられていて、起きたら病院のベッドに寝ていました。
白い腕にぐるぐる巻きの包帯。
所々赤黒くなっていることが私の記憶を呼び覚まします。

「ゆうくんゆうくんゆうくんゆうくんゆうくんゆうくんゆうくんゆうくん・・・」
何度も何度も繰り返し呟く愛しい名前。

愛故の傷痕。

不思議と笑みがこぼれてきます。

あの女たちにはもう負けない。


私にはもう怖いものなんてない。

あははははははははははははははははひひははははは

〜〜〜〜

僕が職員室に入ると、彩の泣き声が聞こえた。

担任の先生を囲んで彩と夏美が座っている。
渚はどこに?
やっぱり病院か?

〜〜〜〜


渚は、渚は、わたしのせいでわたしのせいでわたしのせいでわたしのせいでわたしのせいで・・・

くびから血が血が血が血血血血赤い赤い赤いあかいあかいあかいあかいブシューってあかい血が・・・
うぅぅうぅぅ・・・
この女が憎い。夏美。
この女さえいなければ渚は渚は渚は渚は渚は・・・

嫌いゃいゃ嫌いやいやいや嫌っ・・・

「私はなにもしりません。渚が何で刺したかは知りません。」
「でも、何か原因が・・・」

「先生、この女が悪いんですよ。彩ちゃんが。」
あんた黙ってなさいよ。

「ゆうくんを渚ちゃんから盗ろうとしたんですよ?」

「私はそんなことしてないわ!あなたでしょう?ふざけないで」

「また同じ事を。わかりました。今日はとりあえず帰りなさい。また後日聞きます。」

とりあえず解放されたから、早く渚の所に行かないと。

〜〜〜〜

さて、あのバカ女が消えたから次はこの女ね。
どうせあのバカ女の所に行くんでしょう。レズみたいにあのバカ女につきまとって、本当におめでたい女ね。

まぁ、二人まとめていなくなってくれれば助かるわ。

フフフフ・・・

次は私がゆうくんを慰めてあげて、そのままお持ち帰りして・・・

あはははははははは

楽しみだわ。

早くゆうくんを探さないと。

〜〜〜〜


SNSでこの小説を紹介

悲恋の他のリレー小説

こちらから小説を探す