Friend's 2
最近はそんな素振りを見せたこともない。
なのに、突然。
朝起きたら隣に彼女が寝ていた。
僕にはまだよくわからない。
〜〜〜〜
悠斗はきっと驚くだろうな…なんて思ったけどそれは予想以上だった。
私って結構大胆なんだよ?
どこのどいつだか知らないけど、ゆうくんは渡さない。
私は見たの。
ゆうくんが朝、あの女と手をつないで歩いてるのを…
たまたま朝練のなかった日。
あの屈辱の朝は忘れない。
そう、
キミはあの女に騙されてるのよ。
私がキミを助けてあげる…
「どうしたの?ゆうくん。」
「なんでここにいるんだ?」
「決まってるじゃない。既成事実よ。」
「は?」
「…あら、もう8時。早く学校行かないとねー。」
そういって私は彼の部屋を後にする。
〜〜〜〜
夏美がドアを閉めてから、やっと頭が現実に戻った。
とりあえず時間がない。
渚との待ち合わせ時間まではあと15分。
頑張れば間に合う。
さっきまでのことはきっと夢だったのだろう。
僕はいつもの通りに支度をすませ、一階に降りると簡単に朝食を済ませて、歯を磨き、弁当を持って玄関へ。
母親が呼んでいるが無視しよう。
「いってきます!」
今日も一日がんばるぞ。
家を出て、とりあえずメールを確認する。
いつもなら渚からメールがきているはず。
携帯の電源が入っていない。
電源も入らない。
朝は使えたはずなのにと思って裏を見ると電池が抜かれていた。